フードテックとSDGsと私(続)

それぞれに必要なもの

在庫管理

在庫管理は、お店の商品や食材の在庫状況を把握し、仕入れ数量が販売数に対して適切かどうかを見極めるための業務。
発注した食材が少なすぎると、品切れによる機会損失が発生するし、一方で過剰な仕入れは廃棄による食材ロスを招く恐れがある。
精度の高い在庫管理ができると、適切な量の食材や商品を適切なタイミングで発注することができるようになるので、仕入れコストを無駄なく最小限に抑えることができ、店舗利益を向上させることが可能になり、お客様に還元もできるように。
食材が足りずに慌てて買い出しに行って開店時間に間に合わなかったり、過剰な食材を使い切るために特別メニューをつくったり、特別価格で安売りしたり、といった失敗を防げる。

在庫管理業務には鮮度や消費期限の管理も含まれる。
管理がずさんだと、品質の低下はもちろん、食中毒などの事故を引き起こす可能性も。
お客様の安心や満足度の向上ためにも、きちんとした在庫管理が求められる。

在庫管理の方法としては以下の通り
①食材の納入日や開封日・解凍日・賞味期限・消費期限などの必要な情報が見やすいようにラベル貼付する。
先入先出法を徹底する。
「先入れ先出し」とは、仕入れた日時の古い在庫から順番に使用する方法
在庫管理票・棚卸表を作成する。
日々の在庫管理などはもちろん、一定期間ごとの棚卸も重要で、経営状態を把握することにもつながる。
管理表の作成方法は、エクセルのフォーマットをダウンロードしたり、在庫管理ソフトを購入したり、アプリやクラウドの有料サービスなどもある。

受発注システム

従来は飲食店が電話・メール・FAXで食材の仕入れを行っていた発注作業。
それを、システム上で発注することで入力作業を効率するとともに、請求時の仕入れ金額の確認や棚卸等の管理業務等の効率化も実現するシステム。
受注側の企業も同じシステムを利用することで、紙や電話などでの受注伝票処理の手間がなくなり、双方で同じ情報を共有できるようになるし、納品書や請求書もシステム上でやり取りできるようになることでペーパーレス化や伝票の紛失リスクなどの人的ミスの軽減にもつながる。
受発注システムの機能としては、
商品発注機能
システム上で発注すると、自動的に取引データが作成されるため、伝票や買掛データの入力が不要。
棚卸表の自動作成・更新機能
システムによっては在庫管理や棚卸のデータと紐づけして受発注できるので効率的。
・支払い管理機能
システム上で当月の取引内容を取引先に承認してもらうだけで支払い金額が確定される。
規格書参照機能
取引先が入力した原産国やアレルギー情報等の規格書内容を発注時に確認できる。
メニュー管理
仕入・棚卸情報を自動取込みするため、常に最新のメニュー情報・原価を管理できるものもある。

効率的な在庫管理や受発注は健全な経営をするうえで必要不可欠。
だけど、お客様に直結するサービスではないので、できるだけ時間や労力を費やしたくないところ。
より最適なシステムを導入することが必要不可欠。
何を利用するか…よく見極めなければ。

さぁ!やるぞ!