掛け算で差別化

価格改定してから早10日。
どんな影響が出るかかなり不安だったが、今のところそこまで大きな変化はなく。
お客様のご来店も減ってないし、お客様からの不満の声も聞こえてこない。

ランチで1200円は決してお安くないのは承知したうえで、この価格でも「高くない(むしろお得!)」と思っていただけるように日々試行錯誤している。

そこで改めて考える。
「3NASびの強みって何だろう?」と。

・ランチで魚料理
・(バランスセットのみだが)メイン・副菜ともにガチの日替わり
(ボリュームセットは週替わり~月替わりくらいだが、バランスセットとはかぶらないようにしている)
・地元産の旬の食材を様々な料理で味わえる
・栄養バランスの整った食事ができる
・とはいえ、時に気分で背徳メシ(ボリュームでガッツリ)も選べる。

この中のひとつふたつがあるお店はそれなりにあるとは思うけど、フルコンボのお店はそんなにないのでは?と思っている。
ひとつひとつがそこまでパワーがなくても、複数が掛け算で大きな力になると。

100人中1位程度の能力でも、それが3つあれば1000000中1位になれるかも?(山口県トップクラス)みたいな。
(ちなみにこの掛け算、それぞれがジャンルが違う能力であるほど力を発揮する。魚料理が得意×英語がペラペラ×大型トラック免許みたいな)

そう考えると3NASびまだまだできることありそうだ。

というのも、バランス×ボリュームで展開するようになってから、お客様のご注文の傾向を見て思うのが、「メジャー(よく聞く)だけど、あまり飲食店で見ない料理が選ばれる」ということ。
例えば鶏肉料理では、唐揚げやチキンカツやチキン南蛮よりも、チキンステーキ(ガルムソース)や油淋鶏やチキンチキンごぼうが人気(あ、チキン南蛮はそれなりに人気)。

試しに「ボルシチ風牛肉煮込み」を提供してみたところ、初めてバランスよりもボリュームの方が多く売れた。
「ボルシチ…聞いたことあるけどあんまり食べたことないかも?ちょっと食べてみたいかも?」な方が多かったのだろうと。
ただ少し匙加減が難しくて、それなりに名前をよく聞くメニューでないと響かないという…。
(私的にお気に入りの「シュクメルリ」や「シュニッツェル」は説明ありきになってしまう。)

あと、魚料理に関しては「提案型」。
より魚料理が手軽に身近であるように、いろんな食べ方があることを知ってもらえたらと。
というか、食べ方(料理法)にルールなんてなくて、もっと自由にいろいろ楽しんでもらえたらいいな~と。
なので、できるだけ和食に偏りすぎないように、グラタンやピカタやアクアパッツァなどの洋食や、あんかけや甘酢炒めなどの中華料理、その他オリジナル創作料理など、いろいろ展開している。
あとは、「既成概念の捉われない食べ方」とか?
例えば鰈(カレイ)。一般的には丸のまま煮つけや唐揚げにするのところを、こないだ三枚おろしにして天ぷらにした。(これはかなり好評!)

こうした「ほかとはひと味違う」ことを積み重ねることで、「ほかにはない」お店になっていければいいな~と思う。