お命いただきます

我が家でひっそりと続いている「一気見」シリーズ。
現在は『ゴールデンカムイ』。

アニメをDVDで見ているのだが、原作は週刊ヤングジャンプに連載されていた野田サトル氏原作の漫画。 

あらすじ
日露戦争帰りの元兵士・杉元が、亡き戦友の妻の目の治療の資金を得るため、アイヌから奪われた金塊を探すことに。
金塊の隠し場所は24人の囚人に分割して刺青で刻まれている。
杉元はアイヌの少女・アシㇼパと手を組み、囚人を追いながら金塊の謎に挑む。
旅の途中で第七師団や土方歳三率いる勢力との激しい争奪戦に巻き込まれていく。
サバイバル、歴史、民俗文化、アクション、グルメが融合した冒険劇。
(by ChatGPT)

ストーリそのものももちろん面白いのだが、私が注目したのは「殺すシーンと食べるシーンが多い」こと。
作中のいたるところにアイヌの文化や食文化が描かれているのだが、特に食文化、動物を狩猟して食べるシーンがたくさんある。

仕留めた獲物をどうやって食すか、調理法やその味わい、効能、食べる以外の利用方法など。
自然とそこに生きる生き物とともに生きるアイヌの生活が描かれている。
動物だけでなく植物についても、食べるのはもちろん、その活用の仕方も。
自然の中で、そこに生きるものと共に生きている様子が鮮明に描かれている。

「いただきます」

食事の初めに当たり前に使っている言葉。
当然我が家でも食事の際は手を合わせ「いただきます」と。

「この『いただきます』には『命をいただきます』という意味があるんだよ。
こうして日々食べることができるのは、命を差し出してくれた動物はもちろん、命を懸けて動物(家畜)を育ててくれる人や、農作物を育ててくれる人がいるからなんだよ。
それ以外にも、今ここにこうして目の前に食事として並ぶまでに、いろんな人の手が掛けられている。
お腹いっぱい食べられることは本当に幸せなことだし、そこには感謝の気持ちがないとだめだよ」
と、えんさんまるさんには折に触れ伝えるようにしている。

そう考えると、食品ロスなんて本当にあってはならないことだと思う。
私たちの生活は(経済的にではなく、「ものが豊富にある」という意味で)あまりに豊かになりすぎて、「いただきます」の気持ちが薄れているように感じる。
食べることができるのが当たり前になりすぎて…。

食べたものが美味しいことで「いただきます」「ごちそうさま」の気持ちが増すのなら、少しでも美味しいものが提供できるよう日々精進していきたい。
私自身も料理させてもらえることに、食材・生産者・(手元に食材が届くまでに)流通にまつわるすべての人々に感謝感謝で。

余談
「ゴールデンカムイ」。
結構きわどい(っていうかアウト?)なシーンも多いので、子どもに見せるのもどうかな?とも思うが…(^^;)。残酷だし汚いしエロいし変態だし…。
そしてどんなに美味しくても、生の脳みそは食べたくないなぁ~…(-_-;)。