【相続】複雑になる前に済ませたい

父とお別れしたからといって、おしまいではない。
むしろこれからの方が大変なのだ。

父のほぼすべてのことが謎だからだ。人間関係も経済状況も何もわからない。

母が生前、父には別に家庭があると言っていたが、それが真かどうかはわからない。高所得の時期もあったり、多額の退職金もあったはずだが、母に渡すのは毎月十数万円のみだった。家も車も所有せず、ブランド品を身につけるわけでもなく、贅沢とは程遠い暮らしぶりをしていたにも関わらず、預貯金はほぼないような状態(数年前、年金を担保に銀行から数十万円の借入をしていた)。

警察から返された財布に少しの現金と、通帳にはわずかに残高。家のものではない鍵。携帯電話(ガラケー)には知らない名前ばかり。免許証に介護保険証と後期高齢者の保険証。

遺言書をはじめ遺産に関するものは、遺品整理が終わるまでわからない。生命保険に加入してなかったことのみ確認済。

とりあえず、役所などの手続きと返却するものを済ませ、郵便物の転送手続きをした。

父の財産はさておき、母と母方の祖父名義の土地家屋の登記を進めることに。現時点で判明している権利者は私・妹・叔父・叔母の4人。叔父も叔母も「相続の意思はない」とは言ってくれているが、正式な手続きはしてない。叔父にも叔母にもそれぞれに配偶者も子もいる。相続の手続きが済む前に相続人が亡くなってしまっては、問題が複雑化する。今回の場合でいうなら、母が亡くなってすぐ土地家屋の名義を私か妹にしていれば、父の負債が多かった場合は相続放棄すればよいのだが、土地家屋の権利が父にもある状態では父の他の遺産もまとめて考えなくてはならず、負債があったならば大変なことになるのだ。

叔父・叔母に何かあったら、まずは相続の権利を持つ人間が増える。そうなってしまっては泥沼化も考えられる。

母の死後、忙しさにかまけて後手後手になってしまっての今回。とりあえず祖父名義の土地家屋についての遺産協議の手続きはすぐに済ませよう、と。

市の無料法律相談でのアドバイスをもとに、司法書士事務所を訪問。事情を説明し、相続人の証明(戸籍の取り寄せ)と、叔父叔母の相続放棄の遺産分割協議書の作成、登記までを依頼することに。費用は土地の評価額によって決まるとのことだが、多く見積もっても10万円はかからないとのこと。

出費はイタイが、スピードが命。迷ってる暇はない。母がわずかに残した生命保険がどんどんなくなっていく。

多く財産を残して欲しいとは思わないけど、残された者が面倒なことになる人生の終わり方はしてほしくなかったな(T_T)

親のふり見て我がふり直そう。私にいつ何が起きても、相方さんや王子達が困ることのないように。

さぁ!やるぞ!!