縁起物!
立春朝搾りの日本酒で一献。
立春の日の夕方、いつも前を通るご近所にある酒屋さんの様子が違っていた。
紅白の飾りがしてあって、なんだかめでたい感じだ。
ということで、気になって立ち寄ってみた。
すると「五橋 立春朝搾り」の販売がされていた。
「五橋」というのは山口県にある酒蔵さん(酒井酒造㈱/山口県岩国市)のつくるお酒の酒名だが、これを立春の朝に絞った縁起物のお酒ということで、予約販売されていた。
ちなみに「五橋」とは…
山口の米・水・人にこだわった 超軟水仕込みのきめ細やかな地酒。
日本三名橋のひとつ、錦川にかかる五連の反り橋「錦帯橋」が酒銘の由来。
地元の米・水・人にこだわり、基本に忠実に醸される「山口の地酒」は、軟水仕込み特有のきめ細やかで香り高い酒質が特徴。
とのこと。
今回、予約はしていなかったのだが、破損リスク様に多めに仕入れていた分を売っていただいた。(もちろん予約分を全部販売した後の余剰分を)
「せっかく美味しいお酒をいただくのなら、旨い肴が欲しいなぁ(*´ω`*)」と思っていたところ、うっかり!とんでもなく贅沢な肴が舞い込んできた!
しかもふたつも!
ひとつ目は「生マグロ(ヨコワ)」。
小ぶりではあるが、味や食感はマグロに何ら引けを取らない味と脂ノリ。
中トロ~大トロの脂ノリ。
醬油を弾くしワサビも効かない。
外食で「時価」で出てきたら、金額が不安でしかないレヴェル(思わずネイティブ発音)。
なぜこれが舞い込んできたのか…
それは「売り物にならないから」である。
正確に言うと「売ってはいけないものだから」である。
捕獲するつもりがなくとも、近海手繰りなどの網にかかるものは多数ある。
マグロ(ヨコワ)もそのうちのひとつである。
ただ違うのは、マグロには「年間一人当たり〇匹」と、売れる数(獲っていい数)が決められていて、それ以外は市場に流すことができないのだ。
海洋資源の保持などいろんな理由があるのだろうが…とはいえ、網に懸かってしまうのはどうしようもない。
では、かかってしまった魚はどうなるのか…基本ゴミである(-_-メ)
とある市場ではあちらこちらに捨てられているらしい。
他の道としては「自分たちのおかず」である。
父っちゃさんの会社には時々こうした「おかず」が流れてくることがある。売ることはできないので、もちろんお金にはならない。
勿体なさすぎる!
当然乱獲はダメだし、それに対する規制や規則は必要だとは思うが…こんなに美味しく食べられるものが「ゴミ」になるなんて(*_*;
…とはいえ難しい問題なのはわかってる。
「狙って獲った」のか「偶然網にかかったのか」なんて証明したり確認したりできにくい。となると「十把一絡げ」に規制するしかなくなってしまうんだろうなと。
ただそうしてしまうと、貴重なお魚さんがゴミにされてしまう(T_T)
勿体なさすぎる!
獲れたものを規制するんじゃなくて、漁獲区域とか網の目の大きさや網を張る範囲や時間、使うエサの種類や量など(もしくはそれらのいずれか)を規制すればいいんじゃないかと思う(素人考えだが)。
そして、ふたつめは「生うに」。
山陰産の、小粒ながらも味の濃いイイものである。
これがスーパーで売られている輸入のものより安価で入手できた。
(あ、ちなみにマグロはもちろんお裾分けでいただいたものでタダである。できるならお金を払いたいくらいの質のものだったが…(^^;))
これが我が家に流れ着いたのは、偏に「コロナ」のおかげである。
誰のためなのか何のためなのかわけのわからないコロナ対策で、飲食店や宿泊業などが休業させられている。
その影響が小売店や仲卸や生産者にも波及しての「おこぼれ品」なのだ。
多分、色んな人(生産者や小売店、飲食業者さんなど)が、あれやこれやと知恵を絞りながら四苦八苦している最中と思う。
少しでも何かの助けになればと思うのだが…
私に何ができるだろう…
私のお店はどうすればいいのだろう…
とりあえず超美味しくいただいて、目の前の幸せに浸ってみた(*´ω`*)