『売る』ための努力

復帰早々、水曜日ということでチャレンジメニューをしてみた。
とはいえ、前回とは違い「お魚を美味しく食べる」というこだわりを守ったもので、「鯛飯&豚汁コンビ」と前回好評の「フィッシュアンドチップス(今回はアジフライ)」で勝負!

味は間違いなく美味しいものに仕上がった。
けれど、それをただ置いておくだけで買っていただけるわけではない。
届ける努力…まずは知ってもらう努力が必要だし、知った人に「欲しい!」と思ってもらえるような努力・工夫が必要だ。

そこで、こんかいはふたつのことを試してみた。

ひとつ目は「ポップ」。
書店などでよく見かける手書きのポップだ。

休業期間中に他のお店を見てみて際に「いいな♡」と思ったので早速取り入れてみた。
これをすると、陳列しているものはもちろん、刺身などの要冷蔵で陳列できないものもお客様に知ってもらうことができる。

ふたつめはイベント的企画もの。
今回は「料理に使われている魚を当てたら次回半額」というのをやってみた。

しかしながら…この度玉砕(*_*;
最近スマッシュヒット連発の父っちゃさんの提案だったのだが、これは当たらなかった。

いくら「間違いなく美味しい」と言われようが、その先に「次回半額になる」というご褒美があろうが、なんだかわからないものに手を出そうという人はそうそういないということらしい(っていうか、うちの店とお客様の信頼関係がまだ熟していないということでもあると思う)。

そんなこんなで第2回チャレンジメニューはイマイチな結果ではあったけれど、嬉しい出来事もあった。

よく来てくださってるお客様がこの日の提供メニューを各1個ずつ購入してくれたのだが、そのしばらく後に再来店。
普段はある気での来店なのに自転車で。しかも息を切らしてお店に入って来られた。
「まだありますか!?」と。

幸か不幸か、まだしっかりとあったので「ありますよ」と答えたところ、「よかった〰〰〰!今食べてすごく美味しかったんで、もっと食べたいと思って…もう1セットずつください」とΣ(・ω・ノ)ノ!
「特に豚汁が『田舎の農家で出てくる豚汁』のような、それぞれの素材の味がしっかり出ていて、すごく美味しくて…」と。
微妙な表現ではあるが、言いえて妙とはまさにこのこと。

この度提供した鯛飯&豚汁、素材も調理もこだわって作ったものだ。
出汁も前日から昆布や鰹節などでじっくり水出しでとったし、調味料も天然塩や塩麴や無添加の合わせみそでシンプルに、野菜もすべて冷凍や水煮などを使わずに生のものを下処理からしたものだ(なんなら里芋や蓮根や牛蒡は泥付きから)。

まさに素材感を最大限に引き出した『田舎の農家で出てくる』味に仕上げたのだ。

このことはポップには書いてなかったのだが、わかる人にはわかるということか(*´ω`*)
こんな感じで、「わかってくれる人」が増えてくれるように、これからも丁寧な仕事を心掛けよう。