父っちゃさんの仕事関係の知り合いの方で、完全予約制のお魚の美味しい料理屋さんを営んでいる方がいる。
看板も出ていなければ、グーグルマップも上がってこないお店だ。
話によると、コースが1人前15000JPY(ドリンク別)というかなりの高価格。まさに自信の現れ。
縁あって、そちらの商品を委託販売させてもらっている。しかもこれがお客様に好評。
それだけではなく、色々とお店の運営や料理についてのアドバイスなどもいただいているのだが、この度、実際に調理を見学しながら教えていただけることになった。
当初はうちのお店での演習の予定だったが、諸事情により、先方のお店でしていただけることになった。
出稽古だ。
とはいえ、家族全員でお伺いし、講義を聞きながら、実技を見学しながら、食事をしながらという形。
講習していただけるだけでもありがたいのに、コース15000JPYのお店のお料理をいただけるなんて…感謝ヾ(≧▽≦)ノ
今回は
・魚のフライ(鯛)
・魚の蒸し物(鯛&キャベツ)
・煮穴子
・玉子焼き
のほかに、
・ささっとできる簡単副菜
・美味しい白ごはん
等を教えていただいた。
いずれも現状で私自身ができない料理はひとつもない。
にもかかわらず、今回教えていただくことになったのは、自分以外のやり方を知りたかったから。
今回教えていただいた方は、どこかで修業していたとかいうわけでなく、ほぼ完全に独学で美味しいものを極めようとされてるとのこと。
なので、固定概念にとらわれない発想(味付けや調理方法など)が学べるいい機会かもと。
その結果…
やっぱ料理って面白い!
色々「基本」とされるものがあるにはあるが、それは絶対ではない。詰まるところ、美味しければ何でもありの世界なんだな。と。
私が「こういうものだ」と教えられて実践したものと全然違うものでもとびきり美味しいものもあれば、基本に忠実に丁寧にしたものと時短の裏技でしたものに違いがなかったり。
調理器具も(改造したりして)本来とは違うものを使ったり。
ただ、今現在の私のやり方と全く相違なかったのは、「調味料はちゃんとしたものを使う」ということだった。
ただ調味料って実はかなり難しい問題が沢山ある。
醬油にしてもみりん・酒・酢・砂糖・味噌にしても、出汁でも。油や水でさえ、「ちゃんとしたものを使う」となると、そこのコストは最低でも2~3倍になる。(しかも味醂なんかは税率も変わる)
そして更なる問題は「そこのコストはお客様に見えにくい」ということ。
なので、スーパーやチェーン店のお弁当と価格を比較して「高い」と言ってくるお客様が時々いる。
「あそこのスーパーの弁当は色々入ってるし量も多いのに500円以下なのに、ここは弁当700円って高いよね。もう少し安くしないと売れないよ」みたいな。
私からしたら、なんでスーパーのお弁当がその価格で提供できるのかをちゃんと考えて欲しいって思うし、そこが理解できる人に利用してもらえればいいと思ってる。
多分、今回教えてくれた方も同じように思ってるんだろうな。(だから「知る人ぞ知る」お店が運営できるんだと思う)
今回ご厚意により、とってもいい勉強ができたのと、家族(特に子ども達)にとって新鮮な体験ができたことに感謝(≧人≦)☆