老舗ソース屋さんに工場見学

下関市の老舗ソース屋さんの『カギ印ソース』さんに工場見学に行った。

100年以上も続く老舗で、しかも山口県内で唯一のソース屋さんにもかかわらず、存在を知ったのは割と最近。

下関大丸6FのKANMON U.Wにソースが売っているのを見て「へぇ~・・・下関にソース屋さんがあるんだぁ…酒造や醤油屋や味噌屋は知ってるけど、ソースは知らんかったなぁ~(*´з`)」と。

その後、野菜の仕入れに行っているお店の駐車場で、キッチンカーでたこ焼きとソースの直売をしているのを見て、「へぇ~…こんな活動もしてるんだぁ~(*´з`)」とたこ焼きを購入。

それからまたしばらくして、キッチンカー関係のとある人の紹介でご挨拶&お話させていただく機会があった。
キッチンカーでの移動販売についてのお話を伺った後、厚かましくも工場見学をお願いしたところ、快諾いただいた上に、子ども達の同伴も歓迎ということで、今回の工場見学となった。

工場は下関市長崎新町にある。下関駅から目と鼻の先のめっちゃ中心地。
何十年も下関に住んでいながら、こんなに身近にソース屋さんが存在してたなんて…どうして知らなかったのか?
っていうか、どうして知ってる人が少ないのか?

下関市内の小売店にほとんど置かれていない(先述の大丸と業務用のものが業務スーパーあるくらい)のと、テレビやラジオのCMはおろか、通りなどから目立つような看板すらないので、目にする機会が極端に少ないからかも。
今は小売りより卸(業務用)の方がメインで、飲食店などに卸しているらしいが、広島のふっくらした女性が目印のソースのように、使用している飲食店の店先にのぼりがあるわけでもない。
これでは私も含め、知っている人が少ないのも納得。

今回、三代目社長さんが直々に案内してくれた。

工場見学ではまず、設備やソースづくりについてご説明いただいた。
食品の加工工場での勤務経験がある私の目には、設備の規模が小さく、量産できるような印象は受けなかった。
社長さん的にも設備・機械を大きくして、生産数を上げていきたいとのこと。
機械を動かす際は、各部品の設置・組み立てに時間がかかり、使用後はそれらの分解・洗浄に時間がかかる。
それは機械の大小に関わらず同じような工程があり、それに費やす時間も大差ない。
ということは、一度の稼働でより多く生産できるような大きな機械があった方が効率がいいのだ。

つくっている商品や、これからの展望などについてのお話も伺った。

長く商売が続いている老舗ならではの悩みも多く、色々多方面の商品展開や販路拡大などもしていたそうだが、現在は逆に商品をある程度絞り込み、販売も都会・海外に向けたもの(ネットやアンテナショップ)ではなく、地元での認知を高めて直販や小売で展開していきたいとのこと。

そのための足掛かりとして社長自らキッチンカーを走らせ、日々宣伝活動を行っている。
工場に関しても、設備の入れ替えだけでなく、工場見学や直売スペースをつくったりもしたいとのこと。

社長の熱い思いを聞くのに夢中になっていたら、いつの間にやらまるさんの姿がなく…(*_*;
別室でラベル貼りのお仕事体験をさせてもらっていた。

めっちゃ楽しそう♡
工場見学・子ども達のお仕事体験は随時OKらしいので、たくさんの人に知ってもらえたらと思う。

この度、同世代の社長さんのお話を聞いて、私にも何かお手伝いできたらと思い、「カギ印ソース」を使ったメニューもチャレンジしていこうと。
(実はこっそり「全品200円」の時も使っていたのだけど、好評だった。)

少しずつでも下関の魅力を見つけて、広めて、下関を盛り上げていけたらと思う。