変わったのは価格だけ?

父っちゃさんの49回目の誕生日。

盛大にお祝いを!な感じでもなく、かといって何もせずもどうかと思い、お祝いのケーキだけ用意してみた。

なんてったって、ケーキを期待して誰かの誕生日を待つ子供たちのために。(誕生日でもなければ大きいケーキを食べる機会なんかない(-_-;))

ということで、いつもの洋菓子屋さんでフルーツロールを購入(デコレーションケーキでないところが…(^^;))。

ショーケースに並べられた美味しそうなケーキたちの前には商品名とその説明と価格が書いてある札が。
すべての価格が修正されていた(もちろん値上げ)。
原料価格が驚くほど上がってるので当然っちゃ当然。

で、ここのケーキを食べるのはわりと久しぶり(2月のえんさんの誕生日以来?)だったのだが…前にも少し感じたんだけど、やっぱりなんだか味が変わったような気がする。

より美味しいを追求して味の改良などして、味が変わることもあるだろうけど(もちろん3NASびでも)。
味の変化が改良によるものではなく、原材料の変更によるものだとしたら…。

3NASびでは、ギリギリまで価格の改定(値上げ)をしない方向であれこれ模索してきた。
その中のひとつとして、調味料類を安価なものに変更することを考えた。
調味料というのは見た目には何を使っているかわからないので、お客様的には原価として伝わらない≒値ごろ感に反映されないからだ。
3NASびでは、それなりの調味料(丸大豆しょうゆや本みりんや玄米黒酢やきび砂糖など)を使っているのだけれど、これらを一般的によく使われているもの(うまくち醤油やみりん風調味料や雑穀酢や上白糖など)に変えるだけで、かなりの原価率ダウンにつながる。

けれど、結果的にはそれはしなかった。

安価な調味料(旨み調味料や香料の含まれたもの)を多用しても、味的には「美味しい」と感じるものはつくれるかもしれない。
(というかむしろ一般的にはその方が美味しいと評価されるかもしれない)
けれど、それでは素材の味(美味しさ)を活かすことはできないし、「カラダが喜ぶごはん」という面でも違ってくる。
価格を中心に考えて、本来提供したいものができなくなるのは本末転倒だし、何より今現在3NASびの味を気に入って利用してくれてる方々に、満足できないものはお届けしたくない。

結局、原材料に関するコストカットについては、「同じものならよりお買い得なお店で購入する」というところ着地。
仕入の手間は増えるけれども、味には代えられない。

きっとこれはどこの飲食店でも同じように抱えている悩みなんだろうけど。
(洋菓子屋さんがそうとは限らないけど)味よりも価格を取るお店や企業の少なくないと思う。
現に私が以前勤めていた食品加工会社でも、常に原価を下げるためにより安価な原料を求め続けていたし。

美味しく感じるものではなく、美味しいものを提供するために、3NASびでは価格は変えても味は変えない方針で。
(より美味しくなるような改良はするよ( ̄ー ̄)ニヤリ)