「めしや」が理想形

年末年始からここ最近に至るまで、『孤独のグルメ』『鬼滅の刃』以外にもいくつか一気見してたものがあるのだが、その中にひとつが『深夜食堂』。

小林薫さん演じるマスターが営む「めしや」は深夜0時からの営業で、メニュー表にあるのは
・豚汁定食 六百円
・ビール(大) 六百円
・酒(二合) 五百円
・焼酎(一杯) 四百円
酒類はお一人様三本(三杯)まで。
だけ。

それ以外は、マスターの気分や勘で仕込んで(つくって)あるもののほかに、「材料さえあれば、客の食べたいものなら何でも作る」というスタンス。

そのマスターの作る『めし』に、性別や年齢、境遇も異なったさまざまな客が店を訪れては、それぞれの「忘れられない味」を中心に、カウンターで小さなドラマが生まれ…。というストーリー。

マジでいい(≧▽≦)!

マスターのスタンスももちろんだが、同じくらい、集うお客たちがいい(≧▽≦)!

たまたま同じ店に居合わせたお客さんが、常連さんや一見さん関係なく、マスターのめし食べながら交流が生まれて…それは広いやら狭いやら、浅いやら深いやら、長いのやら短いのやら…何一つ安定する要素はない不安定な関わりであるにもかかわらず、何となく絆めいたものがあったりなかったり。

で、やっぱりそこにはマスターの存在が不可欠で。
特に取り立てて何をするわけでも、強いアドバイスや大きなアクションをするわけでもなく。
ただ、お客のリクエストの料理を出すだけ。
その料理の味(や、その料理そのもの)に、思いを馳せたお客たちが自然と語り出すのだ。

(深夜0時からという)営業時間は別として、提供するゴハンや、お客様とのかかわりやお客様同士の交流は、こんな風でありたいという理想形「めしや」。

年が明けてから少し経った今、夜の営業のリクエストの声がちらほら出てきているし、私自身、何とか始めたいと思っている。
始めるからには理想とする空間とできるように、過去の反省点などをもとに、お店としてのルールを明確に決めなくては。
(「めしや」の「酒類はお一人様三杯まで」みたいな。)
夜の営業となると基本的には酒類の提供はすることになる。
そうなるとよくない酔い方をして、お店だけでなく、他のお客様に迷惑を掛けたり不快な思いをさせる人が出てくるだろう(現にいてトホホの経験が…(-_-;))。
あとは、お金を使わず(あまり飲んだり食べたりせず)に、私やお店の時間やスペースやメンタルを奪おうとしてくる人(他のお客様を無視して自分だけかまってちゃんで長居)も出てくるだろう(現にいてトホホの経験が…(-_-;))。
そういう人を「お客様」としないルールが必要だと思っている。
本当に3NASびを気に入ってくださり、3NASびで過ごす時間を大切に思ってくださる人のために、良いお店であり続けなくてはいけないから。