先人たちに感謝

私は常日頃から、偏った食や健康や環境へのこだわりを持つ人に対してモヤモヤしている。

そもそも「食べる」というのは個人の営みなので、他者がそれに対してとやかく言う必要は全くないのだけれど、なぜだか食や健康や環境に偏ったこだわりを持つ人は、それを強く主張して来たり、時には攻撃性が高かったり排他的だったりで…まるで…(-_-;)。

私としては「これはこうだ!」と決めつけるのは、視野を狭めるしリスクを高くすると思っていて。
常に是々非々を心掛けている。
「是々非々」とは客観的に物事を見て、良いことは良い、悪いことは悪いと公正な判断をすることで。
何かを妄信するのではなく。
誰かに何かを勧められたり説かれたりしても、たとえそれに強く感銘を受けたとしても、常に「そうなのかもしれない。けれど、そうじゃないかもしれない」と思うようにしている。

そんな私であるが、先日「これはひとつの最適解かも?」と思える記事(の一部コメント)を見つけたので。
(以下↓)

『第一に、どんな食品でも過剰摂取すれば健康を害する、という点です。たとえば、私たちが生きていくために不可欠な水ですら、飲み過ぎは体に害を及ぼします。
ですから、うま味調味料について考える場合も、極端なケースを前提にするのではなく、普通においしく調理に使用するレベルで危険なのかどうかを考えることが大切です。

第二に、自然のものなら安心・安全という考えは改めるべき、という点です。食べ物は本来、私たちが生きていくために必要な栄養源となるものです。おいしく楽しく食べて、健康維持に役立てることができます。
ところが近年は、とくに「○○を食べると体に悪い」等、特に加工食品を対象に危険性をあおって否定し、その一方で、「無添加」を強調した自然食品をすすめる風潮が見られます。筆者はこうした考えこそが危険だと思います。

「天然のもの」「自然食品」は体にいいというイメージを持たれやすいかもしれませんが、そもそも自然には、毒や未知の成分がたくさん存在しています。
先人たちがそうした危険なものを避けて食べられるように、素材を選び、適した調理法を考えてきてくれたからこそ、今の私たちが比較的安心して自然のものを食べられているだけです。
もし無知なまま自然のものを口にしたら、命を落とすこともあると心得るべきです。その一方で、含まれている成分が明確な食品添加物や調味料などは、あらかじめ安全性試験が行われています。
一定の規格や基準が定められたうえで、使用が認められていますので、得体の知れない天然素材よりも、よほど安全であり、健康被害につながる可能性は限りなく低いと考えるべきです。』

3NASびではお魚料理を中心に提供しているんだけど、魚に対しても「天然志向」「鮮度志向」が根強くて…(^^;)。
養殖や冷凍に対して否定的な意識を持つ人が多いのだけれど。

天然の魚は何を食べているかわからないし、潮にもまれて身がしまっている(脂乗りがよくない)のに対し、養殖の魚はエサも徹底管理されてるし(抗生物質などの問題は一旦置いといて)、ぬくぬくした環境で脂ノリノリ。

3NASびでは、漁港に入った魚(漁師さんが獲ってきた天然もの)を仕入れたら(お刺身など、すぐに調理・提供するもの以外は)速攻で、漁港内の加工場で一次加工してからマイナス30℃で急速冷凍していて、それを新たな仕入れ状況や日々のメニュー構成などを考慮しながら解凍・調理しているのだが。
一度は冷凍した魚の解凍品とはいえ、海から上がって何日も経つそこら辺の小売店の生魚よりも質はよいと思う。


そもそも、飲食店で提供されている魚料理の大半は冷凍品(下手したら2アイス)と思って間違いないと思うし(魚料理が魚種固定で定番メニューにあったらまず間違いない)。
(ホワイトボードなど)「今日のおすすめ」みたいな不定期メニューだったらNO冷凍の場合もあるけれど、それとて漁師さんに伝手があったり自ら市場に仕入れに行っているのでなければ、鮮度に関しては疑問???である。

そもそも鮮度に関しても…熟成させた方が美味しいことも少なくなく。
(「熟成○○」が人気なのはいい例)

いずれにしても、「今日も元気いっぱいお腹いっぱい食べられることに感謝(*´▽`*)(一択)」