本当に困っているのは?

事業を新しく展開するにあたって、誰に向けてのサービスにするか?

3NASびを立ち上げたのは「多くの人に居場所を(3rd Place)を」と思っていたが、それはひとつの空間では難しいことが分かった。
次に3NASびとしては、「子育て中のお母さんと、子ども達を応援」と思っていたが、今の3NASびがある場所はとにかく子供が少ない地域。

では、誰にサービスの提供をするか?
3NASびが提供するサービスは「カラダが喜ぶゴハンとココロが楽しむ空間」。
これを求めているのは誰だ…?

立地的には、地域の高齢者とビジネスパーソンが多く混在するエリア。

「どちらにサービスを提供するか?」となった場合、多くの場合が「高齢者」となるのだろうけど、本当にそれでいいのか?と近頃の私は思う。

多くの高齢者がだんだんと家族や周りの人との交流が減り、身体の機能がどんどん低下し、いつまで続くかわからない人生を年金と貯蓄で暮らしていかないといけない不安を抱え…という状態で生活しているだろうと思う。
だからこそ自分の話を聞いてくれる人を求めているのだろうと。
その相手としてあらゆるサービス提供者(病院や銀行などの窓口の人や、小売店や飲食店の店員など)が選ばれてる気がする。
(どうやら離れて暮らす家族には面倒掛けたくないというベクトルが働くらしい)

私自身は別にお年寄りの話し相手になることは嫌いではない。
ただそれは、時間にも気持ちにも十分に余裕がある時に限られる。

3NASびとしてサービスを提供するのならば、それが持続可能な状態でなければならないし、そのためにはやはりビジネスとして割り切らないといけないことも多くある。

ぶっちゃけて言うと、サービスに見合う対価が得られない人にはサービスの提供はできないということだ(慈善事業ができるほど私自身が裕福なわけではないので)。

ただ高齢者の方に関して言えば、私が無理してサービス提供しなくても、サービス提供の対価がサービスを受けた本人以外から得られたり、対価が得られなくても成り立つような事業や団体がすでに多く存在するし、公的機関もある。

現時点では弱小の3NASびが無理せずとも、ほかに支援やサービスを提供してくれる人が多くいる方々に関しては、今のところはそちらにお任せするとして。(高齢者・こども&子育て・生活保護・障がい者など)

そこで今回の事業としては、「ビジネスパーソンへ、美味しいランチと交流の場とくつろぎを提供」をベースに考えていくことにした。

ただ単純に「ランチ難民を救う」ということではなく。

毎日頑張って働いて暮らす中で常日頃思うことがあって…。
(私自身も含め)多くの人が当たり前のように真面目に働き自分や家族の生活を精一杯に守り、けれども十分な安心や豊かさを感じることができず、明日や将来・未来に不安を抱え。
声高らかに助けを求めるほどの弱点もないため、特別な支援や協力を得られるでもなく、ただひたすら自身で頑張るしかなく。
真面目に働いても(物価高や社会保障費増などで)生活が豊かになることはなく、むしろ不安や不満が増すばかりの日々。
そんな生活の中での食事は、カラダやココロの満足よりも、栄養バランスや健康・安全よりも、価格で選ばざるを得ないことも…。
仕事の合間のランチなんかは特に。
限られた予算の中で、カップ麵やコンビニおにぎりで空腹を満たしてエネルギーだけをチャージ。なんてことも少なくないと思う。
なんだかこれって…(-_-;)。

食事って、カラダをつくるものだし、ココロを満たすもの。
もっと満足や幸福を得られるものであってほしい。
そんな風に思う。

ということで、新しい事業展開としては、
「毎日を頑張るビジネスパーソンに、美味しくて活力の沸くランチと、癒しと交流の場を提供」
これで行こう!