つくることと売ること

今年も我が家のブルーベリーが豊作だ。
すでに収穫量が3kgを超えたし、まだまだ色づく前の実がたくさんついている。

最近はあちこちでブルーベリーが売られてるのを見るが、そのたびに思うことがある。

高い(;゚Д゚)!

ほんのちょっとの量で数百円はする。
スーパーだけでなく、産直ですら安くない。

どうしてそんなに高いのだろう?

というのも、我が家では「育ててる」というよりは「生ってる」という感じで、年に1度古い枝や伸びすぎた枝を落とすくらいで、特にお世話をしているわけではないのに、毎年たくさんの実をつける。
だからブルーベリーというものは簡単に生産できるイメージがある。
それなのに、生産に手間暇がかかるものの方がはるかに安価なものがある中でのブルーベリーの価格がどうにも納得ができないというか…。

例えば、今年我が家で育ててる野菜のひとつに、小松菜があるのだが、チョット油断したらあっという間に虫食いだらけになってしまった(@_@;)。
虫食い以外にも葉先が枯れたり、一晩で大きくなりすぎて硬くなったりと、育てるのにとても手間がかかったのだが、スーパーでは小松菜は数株がひとつの袋に入って100円前後(特売だと58円とかいうときもある)。
ブルーベリー100グラムの価格の1/3以下だ。

とても理不尽に感じるけれど、生産の大変さと価格は必ずしも比例しないということなのだろう。

これって、今現在私が提供しているものにもいえる気がする。

以前も書いたことはあるが、工場で大量生産されたものより、手づくりのものの方が安く見られがち問題。

工場で生産されたものは内容や出来栄えが均一なのに対し、手づくりのものは品質にばらつきがある。
(プロのクリエーターのものは別として)手づくりのものの評価は、「一点物」から「素人の趣味の延長線のもの」まで、評価の幅が広すぎる。
ここら辺が難しいところなのかな?と。
つまりは作り手と買い手価値観が一致する価格でないと売れないということ。

商品のクオリティに絶対的な自信があって、「売れなくてもいい」と自分のつくったものの価値を示すべく高価格をつけることもできれば、クオリティに自信はあるものの「多くの人に届けたい」と利益が薄くても買ってもらいやすい価格をつけることも(この中にはもっと高価格でも売れるものも多々あったりする)。

3NASび手づくりの小松菜だ。

原材料費の高騰や、掛けている手間暇、仕上がりのクオリティ、その他諸々。
どれをとっても今現在の価格は見合っていない(と思ってる)のだが、長らく価格を変えられずにいる。
価格を変えることで、「手に取ってもらえなくなるのでは?」と思っているからなのだが。

近頃新しいお客様が増えてるのだが、その中でよくいただく言葉が「安い!」「お得!」だ。
これが再来に繋がるのは悪くないと思うのだけれど、「もしかして適切な価格をつけられてないのでは…?」とも思う。

この辺りは今すぐどうこうということではないけれど、新規事業ではしっかりと見つめなければならないところで。
それにしても、自分のサービスに値段をつけるって、本当に難しいな~(@_@;)。