本当の目的は何なのか?

地域おこし協力隊というものについて思うところをつらつら。

ここ約2週間の間に、「TipTie2024」という市内のいろんな店舗をアートギャラリーに見立てたイベントが開催され、3NASびのすぐそこにある「ARCH茶山」も会場のひとつであり、今回のイベントの本部でもあった。

このイベントは、下関の各地域の地域おこし協力隊が協力して主催したようだが…まず一番気になったのは、「圧倒的な宣伝不足」。
これについては、このイベントだけに限らず、下関はありとあらゆるイベントがこの「宣伝不足」に陥っている気がする。
最近でちゃんと宣伝されてるのを感じたのは、新・下関総合体育館のオープニングイベント『倖田來未 SPECIAL LIVE in SHIMONOSEKI supported by BOAT RACE下関』くらいか?

今回の「TipTie2024」も、ひょんなことから知ることとなり、たまたま「ARCH茶山」が本部ということで注目してはいたが、ひょんなこと以外から情報が入ってくることはほぼ皆無だった(-_-;)。

それでもせっかくだし私にも何かできることがあれば…と、ミジンコ微力の発信をしたりしてみた。

その中で、「六連島のひじきの混ぜごはん」を実際に食べてみておいしかったので、紹介(実際に3NASびでも混ぜご飯をつくって販売)した。
この商品は、六連島地域おこし協力隊の方が創った商品とのこと。
今回のイベントで「ARCH茶山」でも販売されていたのだが、イベント終了後にどこで販売されているのか尋ねたところ、「どこにも…(;^_^A」と。

( ゚Д゚)ハァ?

スーパーや一般の小売店は無理でも、市内のお土産店や道の駅とかならおいてもらえそうだし、ECショップで販売する方法もあるとは思うのだが、なぜだかどのルートでも販売されてないらしい。
「地域の食材を使って何かできないかな~?とつくってみたけれど、その先まではあんまり考えてなくて…」とのこと。
もうすぐ任期満了なのだが、まだ在庫を抱えてるということなので、少し買い取らせてもらうことに(商品自体は本当に美味しいので)。

前々からうっすら思っていたのだけれど、「地域おこし協力隊」って、なんなん?

総務省のHPによると、「地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期はおおむね1年から3年です。」とある。
ちなみに、任期満了後の定住率は約70%とのこと。

私的には、「税金を使っての都市地域の口減らし」にしか思えないんだけど(-_-;)。

一番最初に出会った地域おこし協力隊の人の印象が良くなかったことが原因かもしれないけど…。
魅力探しのためにあちこち見て回って…ただの観光?
時々思い出したように何かしらの企画をしたり発信をしたり、中身があるのやらないのやら。
NFTやらDAOやら、やたら先進的な用語をつかっては、謎の万能感を出してたり。
何ができてるのやらできてないのやら、どんな役割を果たしてるのやら果たしてないのやら。
結局何を残したのやら、自分が残ったのやら。
よくわからないままに任期満了なのかどうなのか、フェードアウト?みたいな。

委嘱で自治体との雇用契約ではないとはいえ、そんなに大きい金額ではないにせよ報償費が払われてるのだから、
・どこから来た誰
・活動の経過報告
・任期満了後の定住の有無
くらいは、もっと自治体住民に知れ渡るようにした方が良いのでは?と思う。

っていうかそもそも、探さなきゃ地域の魅力がわからない人に地域おこしをお願いするなんて効率悪(-_-メ)。
税金で補助して移住者を募るよりも、もともとそこで暮らしてる人がそこで子供を産んで育てたくなるようにして、その育った子供がそこで暮らして働いて、またそこで子どもを産んで育てたくなるようにするべきなのでは?
日本国内で(都市部は別として)限りあるパイの取り合いしても不毛なだけじゃないかと思う。
地方の有能な若者が都心部に出て、ノマドみたいな人が都心から出て地方をうろうろ。
ノマドは自分にとって都合のいい場所を渡り歩くだけだから、結果地方には何も残らない。みたいな。

地域おこし協力隊のみんながみんなではないとは言わない、っていうか、大半がそうではないとは思うけれど、少なからず、自分のノマド生活のために地域おこし協力隊の制度を利用している人がいるんじゃないかな?とモヤモヤ。