「あえての」なんだけどな

補助金の審査に落選しました。

実は旅行中に審査結果の速報の電話がかかってきていた。

今回ダメだった理由として聞かされたのが…。

①現在2種類の日替わりなのを、「メニュー数が多いのではないか?」
②主として近隣のビジネスパーソンへのサービス提供を、「もっとターゲットを広げた方がいいのでは?」
③ビルの2階という立地が「集客に不利なのでは?」

マジか(-_-メ)。
全然伝わってないじゃん(-_-メ)。

①提供できる定番メニューを10種類に増やしたところで、1か月間に提供できるのは10種類。1年間でも10種類。
たとえ1日2種類でも、毎日全品日替わりなら1か月で40~50種類。1年間では…?
毎日でも飽きないのはどっち?
「日替わり+定番にすれば?」と思うかもしれないけれど、必要なマンパワー&在庫リスクを考えた時に、どれほどのメリットがあるというのか?

②「ビジネスパーソンへのランチタイムの提供」をサービスのメインにしているのだが、決して「ビジネスパーソン以外お断り」というわけではない。
「限りある時間(仕事中の昼休憩)をより有意義に過ごせるサービス(休息・交流・充実した食生活など)の提供」が本来の目的であって、それを理解してくれる人であればだれにでも利用していただけるのだ。
ただひたすらに間口を広げて「何でもアリで誰でもカモ~ン!」にしてしまうと、むしろ誰にも何も刺さらないものにしかならず、ましてや「限りある時間をより有意義に過ごせるサービス」を求める人にとっては対極の存在になってしまう。

質疑応答の中で審査員の一人から「お弁当を持参しても料金を払わないといけないということですか?」との質問があり、それに対して有料でのサービス提供であることを答えると、イマイチ「解せない」という風な反応だったのだが…ぶっちゃけ内心「馬鹿なん(;゚Д゚)!?」と思ってしまった。
そもそも日本人の多くが無料のサービスに対して「当たり前」な感覚を持っているのが問題。
水1杯であれ、座席ひとつのスペースであれ、スタッフの笑顔の時間であれ、タダが当たり前である訳がない。
(無料提供だとしたらそこは企業と個人の努力に感謝しかない)
ましてや補助金給付の審査員がサービス提供が無料でないことに不満を持つなんて…価値を産まないものに補助金ぶっこんで、何の意味があるの?状態。
補助金なんて元は税金なんだから、より多く納税できる事業を育てた方がいいに決まってるのに。
それに、「あなたにとっては無料がサービスの当り前だとしても、『有料でも、多少多めにお金を払ってでも、より上質のサービスを受けたい』という人は一定数存在するということは知っておいてほしい」と思う。

③確かに2階という立地は不利だとは思う。
けれど逆にそこに価値を持たせるための(安価サービスとの差別化や、開放感がありながらも全天候型の特別な空間など)空間づくりや演出をすることを説明したのだが…。

結論。
全然伝わってなかった。
大前提として、限られた時間の中で伝えきることができなかった私のプレゼン力の足りなさがあるとしても、審査員の面々の想像力の無さは予想以上で。
自分が見聞き経験体験してきたもの以外は理解不能なのだという印象。
メニューは常時それなりにたくさんあるのが当たり前で、限定されるなんてNO!
お冷は無料が当たり前で、有料のミネラルウォーターなんてNO!
成功事例がある既存のサービスは認めるけど、前例がない未知数なものはNO!

…おもんなぁ~…(-_-メ)オモシロクナイ。