タイパってなんやねん!

「ランチ代が過去最高」という記事を見つけた。

働く人たちが平日、どんなランチを食べているのか?という調査の内容。
調査は、「首都圏・関西圏・東海圏に住む20~69歳の男女約5500人が回答」と。
(つまりは東京・大阪・名古屋の働く人ってこと?)

まずは「平日ランチをどうしてるか?」

約半数の人が「自炊(家族含め)」。
節約と栄養のバランスを考えたら、これが最も合理的だと思う。けど、思ったよりも多いな。
気になるのは「小売店などで購入した食事」。
これは弁当だけでなく、パン類やカップ麺なども含まれる。
今どきコンビニやスーパーの弁当もそこそこお高くなってきているので、節約しようと思ったら、そのあたりが増えてることが予測される。
そうだとしたら、食事というよりはエネルギー補給だ。
そして「外食」…一割にも満たない。思ったよりも少ないな…(-_-;)。
その理由は何なのだろう?

やはり一番の理由は金銭的な面だろう。
これは非常に理解できる。
特にこの物価上昇中&実質賃金低下中の生活においては、様々な節約が必須となるわけで、「ランチ代の節約」はその重要項目の一つとなるわけで。

ただ…。

「時間がかからない」ということが最も重視することとなっているのだが、これについてアナウンサーの人が(テレビニュースの記事なので)「タイパですよね」と。

「タイパ」=「タイムパフォーマンス」とは、費やした時間と、それによって得られた効果や満足度の対比、すなわち「時間対効果」ということなのだが。
確かに、仕事中の昼休憩というのは時間が限られているし、その時間はそんなに長くない。
その時間を有効に使いたいというのは理解できる。
けど…。

自炊派の人、食事を用意する時間もちゃんと入ってる?
購入派の人、栄養面や食事そのものの満足度は入ってる?

外食で、すぐに提供されて、美味しいうえに栄養バランスもバッチリで、ただお値段が少しお高めだったら?
「タイパ」いいけど、選ぶ?
結局は値段・費用なんじゃない?(「コスパ」ですらない)

「タイパ」なんて今どきの言葉をつかって胡麻化さなきゃいけないくらい、私たちの生活が余裕がなくなってるってことなんじゃないかと思う。
みんな毎日日々頑張っているんだから、食事は楽しく美味しく、カラダとココロが喜ぶものを…と思うし、本当の意味で「タイパ」のよいものを提供できればと思う。