憧れの「ワーク・イン・ライフ」

開店準備中、子ども達が通う小学校から電話がかかってきた。
えんさんが発熱したので迎えに来てほしいとのことだった。
咳鼻水は2・3日前からあったのだけれど、えんさんの場合アレルギー持ちなので、それが風邪なのかアレルギーなのかの判断が…とりあえず朝までは咳鼻水以外は

すでにすべての調理を終え、あとは盛り付けや陳列のみといった状態。

迎えに行こうと思ったら、開店時間ががかなり遅れるか、もしかしたら臨時休業が必要となるかもしれない(@_@;)。

もちろんえんさんの体調は心配だけれど、せっかく用意した料理たちを無駄にしてしまうのも忍びなくて、少し悩んだ。
で結局、父っちゃさんにお昼休みに迎えに行ったもらい、昼食も食べさせてもらった。
様子を聞いたところ、そこまで高熱でもないし、ほかにひどい症状もないし、食欲もあるし、病院は午後休診だしで、とりあえずその後は「何かあったら連絡を」と、ひとりで家で休ませることに。

私が帰宅したころは、熱はそこまで高くはなかったけれど、咳が多く、そのせいで食べたものを吐いてしまったり食欲がなかったり…微妙な状態。
そこでまた翌日の営業をどうするか悩んだ。

「所用により、もしかしたら開店が遅れるかもしれません」とした。
休業にはしない方向で。

コロナやインフルの可能性も否めなかったけれど、それにしては熱の上がり方がそれとは違う感じだったし、ほかの症状も「軽い風邪」程度のものだし(咳や鼻水に関しては、アレルギー性の時の方が症状がひどい)。
熱が高くなるようなら念のため病院に連れて行くとして、そうでもなければ家で様子見ということにしようと。

で、翌日。
熱は下がってるし、咳鼻水も減ってるし、食欲もあって朝食をモリモリ食べたので、全然病院行く必要なし!と。(念のため学校はお休みした)

ということで、通常通りに開店・営業できたのだが。

ふと気づいた。
無意識のうちに「営業(仕事)を休まない選択」をしている自分に。
もっと正確にいうなら、私の選択肢の中に「休む」がない(あっても極極僅か)ということに。

休むことで
・お客様にご不便をかけるかもしれない
・来店された方がガッカリするかもしれない
・仕込んだものを無駄にしてしまうかもしれない
・売り上げが下がってしまう
などなど、理由はいくつもあるけれど、すべてひっくるめて「私の生活の中心が仕事」ということなんだと思う。
(「子育て」が最優先事項であることは当然としての話)

社会は仕事と生活の調和を目指す「ワークライフバランス」から、仕事を人生の一部として捉える「ワークインライフ」に変化していっているというのに…。

3NASびのご近所のカフェ「あいまいな境界」さんは実に臨時休業や早仕舞などが多く、3NASびにご来店のお客様に「あちらはいつ開いているの?」と尋ねられることも多かったり、あちらに来店された方が臨時休業で困ってるのを対応したりということも。

臨時休業や早仕舞の理由は様々だけど、私的にはそのほとんどが「それって仕事より重要!?」と思えることばかりで・・・「やっていけるのか?」と心配になることも。
とはいえその反面、「ワークインライフ」と考えると羨ましくもあり。
仕事以外のものを優先して、(経済面以外の)自分の生活や人生を豊かにする選択を自分ができないのに対し、それができていることに対しての憧れのようなものの…。

とりあえず今はまだ、「自分がやりたいことをして周りをシアワセに」が叶う日が来るように頑張る時期だと思って頑張ろう。
いつか「ワークインライフ」となるように・・・。