美味しいものをつくって提供する。これは当たり前の一丁目一番地。
そのための食材探しも。魚に関しては言わずもがな。
3NASびが「下関漁港の仲買さんから直接仕入れたお魚」以外で「売り」にしているのが、「地元の豊富な食材」主に地元産の旬のお野菜。
これは毎週、生産者さんの直売所を中心に、時に下関以外の山口県内や隣県福岡県の道の駅や産直など、自分で足を運び自分の目で見て仕入れている。
実は…
これら地元産を中心とした生鮮食品以外にも、加工品や調味料などでも、常に何か「美味しいもの」「面白いもの」「珍しいもの」はないか?とアンテナを張っていて、そこでの発見にいろいろ3NASび的工夫を加えて美味しくご提供している。
今回はチキンカツ。
鶏肉料理の定番中の定番のひとつで、わりとどこにでもあるようなメニューなのだが…。
「どこにでもあるものは注文されにくい」のが3NASびの特色のひとつ(?)なので、ただのチキンカツでは納得していただけないだろうと(勝手に思っている)。
前回チキンカツを提供した際は、「進撃のチキンカツ」と称して、鶏肉を大きめにカットし、それに唐揚げ並みにしっかりと下味をつけて。しかもこの下味が結構薬味とスパイスを効かせたもの。
それに生パン粉の衣をつけてさっくりと。
これはこれでかなり美味しくできたと思うし、評判も上々。けれど…。
「何かもっと『これはΣ( ̄□ ̄|||)!』ってものはできないだろうか?」と。
日に日に暑さが厳しくなってきて食欲ダウンな季節に一撃を喰らわせるような、何かインパクトのあるものをつくりたくて、試行錯誤。
で、できたのが↓

ザクザクスパイシーチキンカツ。
一見すると衣が通常のパン粉でないこと以外は普通の揚げ物だが、見えるとこにも見えないとこにもかなり工夫をしてみた。
まずはお肉。
お肉自体は普通の国産若鳥の胸肉なのだが、カットと下味に一工夫することで、胸肉なのにふっくらジューシーに仕上がるように。
バッター液(お肉にパン粉をくっつけるための液)にも一工夫。
玉子の量を少し多めに、小麦粉・白ワイン・ハーブソルト、そして…「ハリッサ」。
主に北アフリカ地域でよく使われる、唐辛子をベースにした料理に香りと辛味をプラスする万能調味料。
バッター液にしっかりと味付けをして、「そのまま揚げても美味しい」状態をつくったうえで…。

パン粉ではなく「発芽玄米フレーク」を使用。
実は今までも何度か3NASびでは使用したことはあったのだが、それらは基本的に魚のフライで、「鱗揚げ風」にしていた。

お肉料理では(多分)初めての登場。
パン粉よりも油吸いが少なく、パン粉よりもザクザク食感(パリパリ食感?)、しかも冷めても食感が保たれるので、かなりおすすめしたい食材なのだが…。
結構衣付けが面倒くさい。
というのも、通常のパン粉のようなつけ方をしてしまうと、フレークが何重にもなってかなりゴワゴワな状態になってしまう。
なので、そうならないようにひとつずつ丁寧に、フレークが重なり過ぎないようにつけていく(むしろフレークがついてないところがあってもいいようにバッター液を使用)のだが、これが通常のフライの衣付けの3倍以上の時間がかかるうえに、まとめて作り置きができない(=都度都度衣付け…かなり手間(-_-;))。
かなり大変ではあったが、今回のチキンカツ、かなり好評で(≧▽≦)⤴⤴
「少しスパイシーな味付けが食欲をそそる」
「衣の食感がたまらない!」
更には「ここ3年間で食べた揚げ物の中で1番美味しかった(*´▽`*)」と。
これは「3NASびのチキンカツ」として定番化してもいいのかも?なレベルの仕上がりになったかもしれない( ̄ー ̄)ニヤリ。
と思いつつ、定番化の予定はなし。
常に何か「美味しいもの」「面白いもの」「珍しいもの」はないか探し続け、その時々の美味しいものをお届けする。
そう、それが3NASび。
これからもどんな新しいものが出てくるか…乞うご期待!
ちなみに3NASびではレシピは非公開ではない。
「自分でも作ってみたい!」という方は聞いてもらえたら全然レシピ共有OKです。
みんなで美味しいものをつくって食べましょう♡