「一緒に働く」とひとことに言っても、その関係性によってずいぶんと違ってくることを実感。
同僚としてなのか、先輩後輩なのか、上司部下なのか。
これらはどの立場も経験があって、それぞれに満足不満足もあるし、楽しいことも難しいことも、充実感も理不尽も、いろいろ感じることがあった。
その中で共通して言えるのは、いずれの場合でも「雇われの身」であるということ。
なので、どこまで頑張るかやどこまで我慢するかなどは、それによって得られる報酬によって判断できていた。
3NASびを始めてスタッフが増え、初めて経営者としての立場で一緒に働くことになったのだが、今までにない葛藤が…。
報酬を出す側として、一緒に働く人をどう判断するか?
仕事の出来不出来や仕事に対する姿勢など。
割と最近新しいスタッフが加わってくれたのだけれど、どうにも仕事に対する向かい方が合わないように感じていて、モヤモヤしていた。
私は「『仕事』とは自分で価値をつくりだすもの」だと思っていて、ただ与えられた作業をこなすのはただの『業務』だと思っている。
そして私は、雇われの立場だったころは、常に『業務』ではなく『仕事』をすることを心掛けていた。
そして経営者となった今。
私が『仕事』をするのは当たり前として、一緒に働いてくれる人にそれを求めてもいいものか?
悩んだ。
決して業務だけをするのが悪いわけではない。
作業にスピードやクオリティを求めたり、自分から積極的に作業に取り組んだり、「教わるより観察して覚える」姿勢があったりすればいいのだけけれど。
そういったものが全くなく、ただ作業が与えられるのを待って、周りの状況を見ずに与えられた作業にマイペース取り組むだけだと、それに合わせて作業をつくったりフォローをしたりと、こちらの負担が増える一方になってしまう。
「何のために雇うのか?」
仕事ぶりには不満があるとしても、決してサボっているわけでもなければ、人柄が悪いわけではなく(むしろいい)。
時間をかければ成長してくれるかもしれない。
・・・などと、このまま一緒に働いていこうと思っていたけれど、そう思えば思うほどもやもやが広がっていった。