とっくに限界を超えている

3NASびは2022年3月15日にOPENした。
右も左もわからない状態から、あれやこれや試行錯誤を繰り返しながら、早1年と3か月。
ひとえに温かい目で見守ってくれているお客様あってのことで、本当に大感謝。

初めの1年は、営業してからの設備投資が必要だったので、(ぶっちゃけ)赤字だったけれど、ほぼほぼ設備も整って、「さぁ!これからが本番!」の2年目。

四半期が経過したので集計したところ、衝撃の事実が(@_@;)!

全然利益が出てない(@_@;)。

…いや、気づいてはいたんだけれど、思ってた以上だったことに驚きが(@_@;)。

原因は言わずもがなの「物価高騰」。
食材はもちろん、包材、光熱水費、ガソリン代、駐車場代、捕虫器などのリース費用その他諸々すべてがオープン当初から比べると3~20%は値上げされている。

そんな中、3NASびのおかずセットはお値段据え置き。
より多くの人にお手軽にお魚料理を食べていただきたい気持ちで利益薄な商品設計なのにもかかわらず、「物価高騰に苦しんでいるのはお客様の同じ。何とか工夫をしながら、もう少し頑張ってみよう。」と思ってのこと。

いろんなものが値上がりし始めた当初は、何とかかんとかやりくりしていたけれど、値上げは食品や日用品にとどまらず、あらゆるものやサービスへと広がりながら、しかも再値上げ・再再値上げと…。

それでも値上げせずに何とかできないものかと、おかずセットの内容を試行錯誤。
原価を抑えつつボリュームを維持するために、割と価格の安定している食材(大豆製品や乾物、こんにゃくやもやしなど)でかさ増ししようかとも思った。
調味料類を安価なものに置き換えようかとも思った。
容器をワンサイズ小さいものにして品数を減らそうかとも思った。

けれどどれもできなかった(-_-;)。
というか、しなかった。

栄養や味などのためでなく、ただかさ増しのためのおかずは入れたくない。
(添加物を多用した安価な)調味料に変えてしまうと今のように食材の風味を活かすことができなくなる。
品数を減らしてしまうと、それだけ食事(味)の楽しみが減ってしまう。

とにかく料理やサービスのクオリティが下がるようなことはしたくなくて。
このところお客様も確実に増えてきているのでもしかしたら何とかなるかもしれないと、粘りに粘ってみたけれど、さすがにもう限界(@_@;)。
っていうか、とっくに限界を超えている。

利益が出ない商品をどれだけ多くのお客様が購入してくださっても、結局利益は出ない。
お客様に「美味しい(≧▽≦)」と言っていただけるのは本当に嬉しいし幸せなことではあるけれど、現時点では「骨折り損のくたびれ儲け」で、仕事・ビジネスではなく趣味でやっているような状態(@_@;)。
もっともっとやりたいこと(目標)があるのに、今やってることを継続することすら難しくなってきている。

今回、2年目の四半期の集計をしたことで、改めて厳しい現実を目の当たりにしたうえに、これからも続くであろう物価高騰に対して今以上に真剣にどう立ち向かうべきかを考えることが迫られてると実感。

事業を続けるということは本当に難しいことだ(-_-;)。