好きなことで食べていく

地域おこし協力隊の方たちが中心となって開催されているイベント「TipTie2024」のひとつとして、豊浦町にできたシェオフィス&シェアキッチン「豊浦ぐるぐるキッチン」にて、「新鮮野菜を使った古民家ランチ」というのがあったので行ってみることに。

こちらは、豊浦町の地域おこし協力隊の方と、その受け入れ先の企業の事業として空家をDIYでリフォームして開業、そのオープニングイベントとして、内日の「すずのや」さんとコラボしてのランチ提供とのこと。

早めに家を出たということもあり、開始時刻のずいぶん前に到着してしまったので、近隣で開催されているほかの「TipTie」の会場にも足を延ばしてみることに。

豊浦町といえばそこそこかなり田舎なのだが、「こんなところにこんなお洒落なカフェがΣ(・ω・ノ)ノ!?(←失礼)」と驚いてしまうほどの、こだわりの詰まった空間が…しかも何軒も。

古い商店や納屋を自分たちの手でDIYリノベーションの建物そのものから、展示されている作品、提供しているサービスまで、とにかく「好きだからこそのこだわり」が満ち満ちていて、チョット圧倒された。

ただ、そこで思ったのが、「これだけで生活できるのだろうか?」ということ。

好きなことをして食べていけるのは幸せなことだが、果たして好きなこと「だけ」で食べていけるのかどうか…。
ライスワークとライフワークを分けているのか?
好きなことを続けるために、どんな動きをしているのだろうか?

私自身、「好きなことをして、周りが幸せにすることができたら」と思って今の3NASびを始めたのだが、続ける中でいろんな挫折や葛藤もありつつ、時には「何のためにやってるのだろう(-_-;)」と、好きなことをしているはずなのに苦しむことも少なくなく。

こうした「好きなことへのこだわり」を目の当たりにすると、なんだか羨ましいような気持にもなった。
そしてDIYでもここまでのことができるのだという、見本を見たような気がしたので、新規事業の空間づくりにはめっちゃこだわっていきたいと思った。

そんなこんなで、この日の本命、「新鮮野菜を使った古民家ランチ」へ。

外観は普通の古い家だが、中に入ってみると座敷席とテーブル席があり、入り口から見えるところ、ガラス張りの奥に広めのキッチンが。
中では数名の人が提供する料理を準備している(その中心が「すずのや」さん)。

料理が提供されるのを待つ間、いろいろ観察。
主に人の動きなどを。

オープンしたてのシェアキッチンだから仕方がないとは思うが、なかなかに慣れない感じで、使い勝手が…作業がスムーズにいかずに焦る様子が見て取れた。
数量限定での提供なので、事前に仕込んだものを盛り付けて提供するだけだとは思うが、そういった使い勝手の面や、初めて一緒に働くスタッフとの連携など、その他諸々思うように作業が流れないのだろう、提供までにそこそこ時間がかかっていた。
しかも私たちのテーブルは定食2・おにぎりセット2を注文したのだが、定食が1食だけ先に運ばれて来て、その後しばらくなにも来ないという…しかも全部そろうのを待っていると、スタッフの方に先に運ばれてきたのを先に食べ始めるように促されるという謎展開(結局そろうのを待ったけどね(^^;))。
聞くところによると、私たちが訪問したのは二日目だったのだが、初日はもっと手間取ってしまったと。
考えてみたら「すずのや」さん、今現在はお弁当とおにぎりをつくったものを出荷しているので、注文が入ってからつくって提供という動きにも慣れてないのもあると思う(秋にカフェをオープンするのに、いい練習になったかも?)。
かくいう私も、店内ランチを始めたころはオロオロ。今でもお客様の来店が重なったらオロオロなんだけど。

提供された料理は、旬の野菜をふんだんに使って、丁寧につくられてて、とても美味しくて大満足(≧▽≦)。

ちょっと気になったのは、このシェアキッチンが今後どのように活用されていくのか?ということ。

今回のようなイベントを定期的に開催(主催)するのか、施設の利用希望者を募って貸し出すのか…。
いずれにしても場所が場所なだけに、どれほどのニーズがあるのかも、今後どのような展開を見せるのかも未知数だよなぁ…。