立地×商品×営業時間の相性

先日「現在の仕事を辞めて、長年の夢である飲食店を起業したい」と間借り営業の問い合わせをしてくれた方が、「勉強させてください」と開店準備とテイクアウト販売・ランチ営業を手伝いに来てくれた。
果たしてうちで勉強できることがあるのかどうか疑問しかなかったけれど(^^;)。

業務に関しては、長年ちゃんとしたお勤めをされてきた方だし、起業を目指してほかの飲食店でも修行(バイト)をしていたとのことなので全然問題なく(むしろ、私よりしっかりしていた)。

せっかく来ていただいたけれど、来客がそんなに多くない3NASびでは、開店後は比較的(かなり)ゆっくりしているので手持ち無沙汰に…。
なので、飲食店開業に関してのビジョンなど、いろいろお話を聞くことに。

まずは提供したい商品やサービスについて。
先だって、商品に関しては「おにぎり」の提供をしたいと聞いていたので、それに関して深堀り。
商品の内容や提供形態などについて。

基本的には「あったかい握りたてのほかほかのおにぎりを、店内で提供して食べていただきたい」と。
おにぎりは海苔を巻いた白ごはんのおにぎりに具をたくさん乗せたもので。具の種類もいろいろ選べるように。
「東京の『ぼんご』というおにぎり屋さんみたいなのが理想」とのこと。
具だくさんの汁物やちょっとしたおかずを添えるのもありかも。と。
「あったかい握りたてのほかほかのおにぎり」がいいので、できればテイクアウトではなく、店内飲食のみがいいと。

話を聞いて、私的には「それだったら朝ごはんかランチがいいのでは」と思ったのだけれど、どうやら夜営業の方が希望な様子。
今3NASびがある場所は立地的に飲み屋街が近いこともあって、うちで間借り営業するとなったら夜営業の方がいいと思ったようだ。
おばんざい+お酒+〆のおにぎりの「チョイ飲み」とお酒の提供で。

悪くはないと思うけれど、正直おにぎりの必要性が見出せないような気がした。
「チョイ飲み」で終わるならいい感じにまとまるかもしれないけれど、追加で飲み進めていった場合、果たして〆のおにぎりが必要かどうか…。

それに飲み屋街を往来する人たちをターゲットとするなら、夕方からの夜営業というよりは、夜中から明け方までの営業にして、まさに「〆のおにぎり」にした方がいいのではいいような気もする。
飲み疲れて帰宅する人(飲食店勤務の人も含む)に、さらっと食べられてほっこりと落ち着けるようなおにぎりにして。
って考えたら、あったかい具沢山のおにぎりよりも、焼きおにぎり茶漬けとかの方がいいような…っていうか、もはやお茶漬けでいい?

もちろん「自分が何をしたいか」が一番重要だけれど、おにぎり×夜はあんまり相性がよくないような気がする。
おにぎりの良さといったら、(私的に)片手で手軽に食べられるってことだと思うので、腰を据えてゆっくりと食事をしたい夜の時間帯よりも、仕事や家事などで忙しい朝昼の時間帯の方が相性もよさそうだし、その中であったかおにぎりの癒しが提供できれば更によさそうだけれど。

うちで間借り営業するとしたら、ランチは今現在、平日は3NASびが営業していて土日祝日しかできないので、平日に営業するなら夜中から朝営業にして「〆のおにぎり」~「おにぎり朝ごはん」がいいように思う。
この辺りは飲み屋街が近いこともあるけれど、近隣に住んでいる人が駅やバス停まで徒歩通勤してるので、その人たちが「ちょっと早めに家を出てモーニング」とか、(テイクアウトも用意しておいて)「出勤前にお弁当としてのおにぎり購入」とかできる朝が狙い目じゃないかな。

ともあれ、いきなり起業するよりは、まずはイベント的に出店してみて、時間帯や曜日別のお客様の層や流れをリサーチしたり、開店に向けてのPR活動をしてみては?ということになった。

自分の事業くらい真剣に考えてしまった(^^;)。
自分のお店を持つのが夢でそれを叶えるなら、(私のように)しっかりした計画もなしにいきなり営業開始して困難の連続になるよりも、せっかく縁があったのだし3NASびをしっかり利用してほしいと思う。
3NASびと関わったからにはやっぱり成功してほしいしね(≧▽≦)