大きな声の少数派

えんさんの体調不良やらなんやかんやらで完全スルーになった母の日について。

我が家では普段からえんさんもまるさんもおうちやお店の手伝いをしてくれるので、記念日やら行事ごとだからといって特別に何か求める気持ちは毛頭ないのだが。

世間一般ではあちらこちらで母の日商戦な商品や宣伝・販促ツールが溢れていて。

そんな中、とある企業の母の日ポスターが撤去されたニュースが気になっていた。

それは東京駅にある商業施設「グランスタ東京」に掲載されていた、母の日向けのポスター。
切符を模したデザインで、「こどもに帰ろう。」というキャッチコピーと共に、出発地は「東京」、行き先は「母」になっている。
矢印→の代わりに横倒しの♥を使ったり、「jr.親孝行線」と書かれるなど、至る所に遊び心を感じるもの。
そして、本物の切符では「子ども料金」が記載されている場所に「ずっと小児」の文字。

この“ずっと小児”という文言に対して、SNSを中心に「正直気持ち悪い」「怖い」など“違和感がある”という意見が上がり、掲載から一週間でポスターを撤去する事態になったというニュース。

広告の撤去の理由としては、「ご指摘のような意図で作成したものではなかった」としつつ「違和感を覚える方もいらっしゃった」とのことで。
担当者が取材に答えたコメントは「SNS等で意図しない扱われ方をする時代になり、PRするのが難しくなってきたと思うとともに、気をつけなくてはいけないと思いました」と。

ぶっちゃけ、どうでもいい(-_-;)。

今回ニュースになったこの広告、別に良いも悪くもなく。
私的には、取り立てて称賛も批判もするようなものではないように感じるものだったが…。
いったいどれだけの人(人数ではなく、この広告を目にする人の中での割合)が批判したのだろう?

SNSとかでまるで自分の意見が民意で、自分が国民の代表でもあるかの如くワーワー声高らかに(?)発信する人が増えているように感じる。
その内容のほとんどが「いやなら見るな・聞くな・行くな・食べるな・買うなetc」な個人で対処すればどうとでもなることで、別に世間や社会に訴えるほどのものではない事ばかり。

今回のニュースについても、投稿されてるコメントの多く(AI抽出)が「別に気にならない」なところを見ると、大半の人がなんとも思ってないことに対して、少数の人が大きな声を上げていて、その少数派の意見に企業が対応しているということなんだろうと。

けど、100%は無理じゃない?
商品にせよサービスにせよ、100%の人に受け入れられるものなんてありえないわけで。
差別や弱者切り捨てはもちろんよくない。
けれど、昨今のSNSで発信されるものは個人の趣味趣向志向思想なものがほとんどで、「いやなら見るな・聞くな・行くな・食べるな・買うなetc」でいいんじゃないかと思うんだけど…。

少数派の声が大きすぎて(声が多く集まってるのではなく、単純に声量の問題)、企業とかがそれに右往左往しすぎなような。

一昔前でいえば、ちょっと過激な内容もあるものの、めっちゃ面白いテレビ番組に対して、「子どもの教育に良くない(;゚Д゚)」とBPOに訴える人がいるせいで、どんどんテレビが面白くなくなっていくみたいな。
(「いやなら自分の子だけ見せなきゃいいじゃん!」なのに)

なんだか日本って、(特にネット上で)どんどん神経質で悲観的な人が増えてて、どんどん面白くないことになってるように思う(-_-;)。

ちなみに今回のニュースで「ノイジーマイノリティ」「サイレントマジョリティ」という言葉があることを知った。