逆に価値あるレア体験(前篇)

西野亮廣全国講演会in下関

台風の影響で延期となった。

私もボランティアスタッフとして参加(子ども達と共に物販を担当)予定で、とても楽しみにしていたので、延期自体はとても残念なことなのだけれど。
この度は残念以上にとてもいい経験をさせてもらうことができた。

台風の影響が大きいであろうことは数日前から予想されており、早々に各種イベントの中止や交通機関の運休などが発表されるなか、本イベントの主催者はギリギリまで「開催」としていた。

今回のイベント、主催者にとっては「中止」の決断は損しかない状態。

というのも今回のイベント、すべての責任(特に資金面での負担)が主催者。
演者である西野亮廣さんの「全国講演会を開催する権利」を主催者が買い、それに加えて(演者やスタッフの)交通費・宿泊費なども。
会場を抑えて代金を払い、自分たちで費用と労力をかけて宣伝・集客してチケットを販売することで費用を工面する。

チケットは完売だったので無事開催できれば利益は出るのだろうが、中止となるとかけた費用がまるっと赤字になるうえに、これまでの労力が水の泡どころか(返金対応など)更なる労力が必要となる。

かなり難しい決断だっただろう。
というのも、このイベントの主催者は若干二十歳の大学生。
あまりに重い選択だったと思う。

そんな状況を踏まえて、スタッフとして年輩者として何かしらのアドバイス(というほど大層なものでもないが)できたかもしれないけれど、今回は「乗る」と決めた船の行く末を静観することにしてみた。

とりあえず船長が「進む」と決めたのだから、それに必要な食料(お弁当の差し入れ)の準備をしてみた。

…が、お弁当完成から1時間弱後、講演会は「延期」となった。

台風の関係で避難指示が発令され、会場である市民会館が、避難所になる可能性がでたため、不可抗力での決断なのだが。

うう~…ん…(-_-;)。
ちょっとっても遅めの決断。

用意したお弁当、どうしたものか…?と思っていると、どうなるのか講演会と私の様子を見守ってくれてた方々が、救いの手を差し伸べてくれ、お弁当を引き取ってくれたため、貴重な食料を無駄にすることがなくて済んだ。
本当に感謝!だ。

講演会は「延期」となり、お弁当も無駄にはならなかったとはいえ、私にはもうひとつ問題が…。

それは講演会後のイベント。
「スナック西野」という、西野亮廣さんを囲んでの少人数での飲み会(小規模講演会?グループコンサル?)に参加予定で、こちらは「開催」という…。
予定通り参加した場合、交通手段がなく帰宅できないかもしれないというリスクが発生。
会場近くに宿をとるか、事前に交通手段(タクシーなど)の確約を取るか、不参加にするか…。

イベントの参加費自体がそこそこ高額だったため、できるならあまりそれ以上の出費は避けたい…とはいえ、不参加にしてしまうと「中止」ではないので返金はなく、参加費はまるっと無駄になってしまう可能性が…。
まさに重い選択(主催者ほどではない(^^;))。

悩んだ結果。

強まる雨風の中、参加した。

(続)