いろんなごはんの食べ方

なんだかおにぎりのことばかり考えてしまう。
飲食店経営絡みだけでなく、おにぎりそのもの存在価値について。

おにぎりって不思議な存在かも?

やっぱりおにぎりの出番の定番でいえば、お弁当。
子どものころ、遠足や運動会など、イベントの時のお弁当の中にはおにぎりが。
(給食がなくなって、毎日お弁当が必要になってからは、握ってないごはんがお弁当箱の中に登場するようになった)

私の母が作るおにぎりは俵型だった。しかも具が入っていない塩おにぎりに焼きのりが巻いてあるだけのシンプルなもの。
子どものころは、お友達のお弁当箱に入っているかわいい三角おにぎりやカラフルな混ぜごはんのおにぎりがうらやましくて仕様がなかった。
おにぎりだけでなく、おかずもいつも「(葱入り)甘めの卵焼き・ウインナーor鶏の唐揚げ・たまに彩でブロッコリーやプチトマト」と、飾りっけない・可愛げない・代り映えないので、なおさらだ(デコ弁・キャラ弁なんて夢のまた夢)。

けれど、ギュッと握られたおにぎりはごはんがもちもちで、ちょっと多めの塩加減と焼きのりの風味が香ばしくて、美味しくて、お弁当箱にきっちり収まる俵型も無駄がなくて、今となっては私が一番大好きなおにぎりは、母が握った俵型のおにぎり。

そして不思議にも、私の子どもたちが好きなおにぎりも(今んとこ)「海苔を巻いた俵型の塩おにぎり

自身の幼少期の経験を踏まえて子どもたちのお弁当を作る時、それ以外にも朝ごはんや(休日の)昼ごはんには、いろんなタイプのおにぎりをつくってきた。
具を入れたり炊き込みや混ぜこみなど味をつけたり、三角や俵やまん丸など形を変えたり。
弁当に限れば、おにぎり込みでデコったり。

にもかかわらず、今んとこ我が家の子どもたちは「お母さんの握る、俵型の塩おにぎりが一番好きなんよ~(*´▽`*)ちょっとしょっぱくて、もちもちしてて、海苔が多めに巻いてあるのがおいしいんよ~(*´▽`*)俵型で(容器に)いっぱい入ってるから、いっぱい食べられるのがいいんよ~(*´▽`*)」と。

少し前から手作りのおにぎり専門店が流行っている様子。

今時、子ども以外はおにぎりといえばコンビニが主流と思うけれど、その味や食感がいまいちなのことに多くの人が気づき始めたということだと思う。
お手軽お手頃に食べられる代わりに、どこか味気なさを感じる存在。
そのことにコンビニ自体も気づいてて、米や海苔にこだわったり、具材に特化したり、手づくり風にしてみたりと、いろんなタイプのものが出ている。
けれど、なかなか醸し出されないのが「手づくり」独特の感じ。
その独特の感じを多くの人が求めてるってことなんだと思う。

3NASびでも、時々(週1・2くらい)でおにぎりの単品をつくっている(混ぜご飯や具入りの海苔おにぎり)。
そもそも3NASびで使っているお米が甘み・粘りがあるうえに、冷めても美味しい銘柄のお米ということもあるが、おにぎりはいつも評判がいい。
(逆に粘りがあるのでお寿司系や焼き飯系には向かないので、つくる時は工夫が必要)
けれど完全手づくりではない。おにぎり型を使ってつくっている。
とはいえ、手作り感を意識して、型にごはんを詰めるときはひと工夫している(企業秘密( ̄ー ̄)ニヤリ)。

おにぎりをつくるうえで一番意識しているのは「冷めても美味しい」こと。

あったかごはんなら、基本的にどうやって食べても美味しいに決まっている。
そのまま(おかずとともに)、ふりかけごはん、TKG、丼物、汁かけご飯、おにぎり、味付ごはん(寿司含む)などなど。

この中でおにぎりが特化してるところといえば「冷めても美味しい」かな?と思う(寿司もだけど)。
あとは道具なしで食べられるとこ?(寿司もだけど…けど寿司は醤油とか必要だしね)

そのうえ、「冷めても美味しい」おにぎりを優勢にしてくれるのが、現在の「糖質OFF」の流れ。
お米(白ごはん)は、温かいまま食べたら「炭水化物」で、冷まして食べたら「食物繊維」。
今の時代の流れに添うなら、ごはんは冷まして食べるべし!
そして、ごはんを冷まして食べる最強かつ簡単な方法が「おにぎり」となる。

このおにぎり特有の武器を使わないのはもったいない!

あったかほかほかごはんはお茶碗に任せて、さらっと食べられるごはんはお茶漬けやTKGや丼物に任せて。(もちろん片手であったかごはんを食べる方法としてのおにぎりもアリ寄りのアリだけど)
おにぎりにはおにぎりにしかできないこと、おにぎりだからこそ勝てるフィールドがあるように思う。
もしも私がおにぎりを商材に商売をするのなら、そこかな?

ちなみに私がもっともたくさんお米を食べられる方法は「カレーライス」( ̄ー ̄)ニヤリ。