移動中、家からそう遠くない大きめの道路沿いに何やら見慣れない風景を発見!
無人販売ですと!?
しかも全品100円ですと!?
何が売られているのか見に行くと、先客の方がいて、その方曰く「昨日から始めたみたいよ」と。
ショーケースの中にはラーメンの麺とスープのセットが中心に、鳥の唐揚げや叉焼&メンマ、煮卵、カレー(ルーのみ)などが売られていた。
ラーメンが100円なんて…カップ麺よりも安価なんて…ぶっちゃけ怪しすぎる…
値段は魅力的だけど、購入するかどうか正直迷った(・_・;)
と、よく見るとお店の奥の方に人の気配があった。
少し迷って声をかけてみた。
出てきたのは私と同年代か少し若いくらいの男性で、感じのいい方だった。
まずは率直な疑問「そうしてこんなに安いのか?」を聞いたところ、「試作で作ったものを、捨てるのがもったいなくて販売している」とのこと。
ということは、この低価格(もしや原価割れ?)は収益度外視の食品ロス削減ということか?
何のための試作か尋ねたところ、「ラーメン屋を始める予定」とのことで、確かに店内をよく見てみゆと、客席を改装している様子が見てとれた。
ただ…「ラーメン屋」にしてはそこそこにハコが大きいような気もする…というのも、実は以前にこの物件を内見したことがあるので、表からの見た目以上に奥にスペースがあるのを知っているのだ。
話を聞くと、私が内見したときよりも家賃は4割程度下がってはいるものの、それでもサラリーマンの平均お小遣いの2倍くらいの価格。
折角の機会なので、色々と質問してみた。
まず一番気になるのが「いつOPENするの?」
「未定」とのこと。
とりあえず、ラーメン屋を始めたいと思って物件を借りて、どんな商品にするのかを試行錯誤している段階とのこと。
それに付随して、「このハコ的に中華料理屋さんじゃないの?」
「中華料理屋」ではなく「ラーメン屋」をするらしい。
ハコ的にはカウンター:テーブル:座敷が1:10:8くらい(奥のスペースも入れたら「座敷20」くらい?)なので、「ラーメン屋」設定はしっくりこない気がしたが…(-_-;)
更に踏み込んで、「どこかで修業とかしてたの?」
してないということ。
けど「ラーメン屋をしたい」と思って、独学で試行錯誤中らしい。
凄いな(゚Д゚;)
なんとなくやりたいことがあって、とりあえずそのために物件借りて、試行錯誤して。
家賃やら光熱水費やら材料費やらその他もろもろの経費も考えたら、毎月かなりの出費になるはず…(-_-;)
いくら店頭(無人)販売をしたところで「全品100円」では、実際にお店がオープンするまでは毎月赤字は必至なはず。
どんな商品、どんなお店になるのかよりも断然気になるのが「いつオープンするのか」ということになってくる。
やってみたかったので、とりあえず始めてみました(*’ω’*)
がどのくらい持ちこたえるのか…?
実走までに資金が持つのかどうか…(私予想では勝負のためにかなりの金額をコツコツ貯めたか、(宝くじや相続や贈与で大きな資産が入ったかのどちらかかと…)
せっかく若い人が新しいことにチャレンジするのなら応援したい気もするけど、具体的な計画もなく(話してもらえなかっただけかもないが)、毎月の出費(家賃など)が必須な状態になっているのは、かなり無謀なのでは…?
アレ!?
これまんま私やんΣ(・ω・ノ)ノ!
いや、私は若くないけど(むしろ若くない方が無謀?)。
「こんなことしたいな」「こんなことできたらいいな」というのをぼんやりと思い描きながら、なんとなく会社勤めしながら合同会社設立して、なんとなく面白そうな物件見つけたから賃貸契約して、それを趣味がてらDIYして、会社を辞めたことをきっかけにとりあえずなんやかんや(キッチンカー製作や子ども食堂の取材など)動いてみて、手始めにお店をオープンすることを決めて準備・実行して、未だにわからないこと満載で壁にぶち当たりまくりの日々を送っている。
「応援したい!」とか思ったけど、状況的には私と全然同じやん!
(物件の家賃が安い分、維持の面では私の方が若干ラクだが)むしろ私の方が無謀なチャレンジしてるような…(@_@;)
とにかく縁あって知り合うことができたので、これからの進行を見つつ応援してきたいと思う。
これからどんどん「自分のしたいことをする」っていう人が増えていったら、色々もっともっと面白い社会になっていくんじゃないかな。
ちなみに、試作中ということもあり、麵・スープ・ともに(その他料理も)日々変わるらしいが、私がこの度いただいたものは美味しかった。ラーメンもそうだが叉焼や煮卵も。
そして別の懸念としては、「ラーメン屋をオープンした際、1杯いくらで提供するのか?」
今現在、無人販売で100円で売っているものを、店内で調理して完成形で提供した場合、今している無人販売での価格に対していくらなら「高っ⁉」ってならないのか…価格設定が難しい気がする。
とにかく私はオープンするまでの間は時々無人販売で購入しながら、タイミングが合えば「中の人」の話を聞きつつ、様子を見守るとしよう。
そして無事オープンした暁には、お祝いさせていただきたいと思う。
がんばれ!新しいチャレンジャー!