利用しているお肉屋さんから値上げのお知らせがあった。
つい先日値上がったばかりなのに、またしても…
鶏・牛がグラム当たり10円、豚が30円の値上げらしい。
(特に豚がすごく上がってるとのこと)
国産では飼料の値上げによる値上げ、外国産のものは円安による値上げで、結局どうにもこうにも値上げは止まらないらしい。
「仕入れ値が下がり次第、売値も下げますんで…(・_・;)」と言われたけれど、下がる見込みがあるものかどうか尋ねたところ、この一年半くらいは下がってないらしい。
ということは、実質今より肉の価格が下がる見込みはないということだ。
この肉屋さん曰く、いくつか配達など取引している飲食店があるが、大多数が(肉関連の商品を)値上げする予定か、実際に値上げしているとのこと。
「3NASびさんも検討された方がいいかもしれませんよ」と。
うちの場合はお肉がメイン商品ではないし、おかずセットの中の総菜のひとつなので、使う量を調節するなどもできなくはないけれど、そうはいっても肉以外のものも結構色々値上げされてるわけで…
どうしたものかと考えてしまう。
悩む理由は、(前にも書いたけど)「収入が上がってないから」。
物品やサービスの価格上昇が起きると企業の業績が向上して、賃金上昇につながる。
→賃金が上がれば国民の消費が増えて、経済が活性化し、景気がよくなる。
この好循環サイクルを生み出すことがインフレ政策の狙いなのだけど、今の値上げは原材料の高騰や円安の影響による「仕方のない値上げ」で、企業が儲かるわけでもなければ、ましてや働く人の賃金増につながるようなものでもない。
収入が増えないのにものの値段が上がったらどうなるか?
「どこに・何にお金を使うのかをより厳しい目で選んでいく」
すなわち、お金を使う際に「本当に必要なものなのか?」「商品やサービスがお金を支払うのに値するものなのか?」と、消費者は商品やサービスの提供者を淘汰していくことになる。
国民は値上げを受け入れている?
この解釈の根拠となったのが、「いつも行くお店の値段が10%上がった場合」のアンケートに、「他のお店に移らず、その店で買い続ける」と回答した人が56%と、以前の調査の43%よりも増えていることで、=値上げを受け入れる人が増えた、と。
別のお店に行かないのは、多くの商品・サービスが値上がりする中で、「どうせ別の店に行っても値上げされてる」と、値上げしてないお店や(同じ商品なら)安いものを探すことを諦めた人が増えただけのことで、決して値上げを受け入れたわけではないと思う。
収入は増えないし、将来への不安感から現金をストックしておきたい気持ちもあって、できるだけお金を使わない(商品やサービスの購入を控える)ようにするのではないか?
=「別の店に移る」のではなく「その店を使うかどうかを考える」ということ。
こわいのが「値上げしたからもう行かない」になることや、「値上げしたから利用回数を減らす」になること。
お金を使うことに対する消費者心理としては、ただ単純に「安いもの・お得なものが欲しい」ということではなく、「納得のいく使い方をしたい」のではないか?と
ありとあらゆる同じような商品・サービスがあちこちから提供される世の中で、「何を買うか」よりも「どのお店で買うか」「誰から買うか」の方が重要なのではないかと思う。
3NASびの商品・サービス、サービスのコンセプト、お店の雰囲気や居心地、そして私自身のキャラクターなど、そういったものがお客様にとっての「納得のいくお金の使い道」となっていれば値上げがどうとかは全然問題ではないと思うのだけど、今のところまだそこまでの域に達してるとは…
「値上げしたから使わない」の選択の可能性がどの程度のものかはわからないけれど、その不安があるうちの値上げはやはり気が引ける。
(とはいえ、お店が潰れるほどの状況になればそうも言ってられないけど)
早く景気がよくなって、みんなの収入が増えるのを願うと同時に、3NASびがお客様にとって代えの利かない存在になれる(そんな自信が持てる)よう日々努力を怠らにようにがんばるぞ(*’ω’*)