すべての人と食べる幸せを分かち合える世界へ

昨日10/16は、「世界食料デー」国連が定めた「世界の食料問題を考える日」だった。

これは、世界に広がる飢餓、栄養不良、極度の貧困を解決することを目的としているが、こと日本においての食糧問題といえば、やはり「食品ロス」が第一だと思う。

今現在の世界では、すべての人が食べられるだけの食料は生産されているのに、10人に1人が十分に食べられていないとのことなのだが…。

日本の食品ロスは年間532万tもあって、これは国連が行っている世界の食品援助の量=約440万tをはるかに超える量だ。

食料自給率38%の日本が、世界の食料を集めて捨てているという現状。

しかも食品ロスの廃棄には税金が使われていて、食品を含む一般ごみの処理に年間2兆円と。

「食品ロス」誰にとっても一つもいいことがないのは明らかで…(-_-;)。

(ありがたいことに)飢餓や栄養不足はほぼ無縁ではあるけれど、「食品ロス」については真正面から取り組んでいかないといけないと思っている。

というのも、やはり飲食店をしていると、料理のつくり過ぎや食べ残し、食べられるとこまで捨ててしまう過剰除去などの問題は避けられず…。
とはいえ、「仕方がない」で済ませてしまうのもよくないことで。

過剰除去に関しては、少し時間をかけて食材の選別や下処理をすることで、割と少なめに抑えることはできている。

問題は、つくり過ぎ→売れ残り→廃棄。
これにはずっと頭を悩ませている(@_@;)。
何とかロスを減らすことはできないものか?と。

ロスが出ることで廃棄の問題が出るだけでなく、ロスや在庫リスクの分を商品価格に転嫁しなくてはならなくなってしまい、そうなると商品の質を下げることにつながりかねない。
(今はまだ、私の「手間暇0円」の範疇で商品の質の維持ができているけれど…)

売れ残りの廃棄。
それは「食べられるものを捨てている」ということにほかならず。

それの対策として、(スーパーみたいな)「閉店間近の値下げ」と提案されたのだが…。
マーケティング業務の経験があるお客様からの提案で、「時間限定」「個数限定」で、商品を値下げやおまけつきにして、ロスが多くなりそうなときは(インスタではなく)公式LINEをつくってそれで告知してはどうか?と。

うぅ~ん…(-_-;)。
なんか違うんだよな~…って。
もちろんロスは減らしたいんだけど、値引きはチョット・・・。
やっぱり定価で買っていただいた方に申し訳ないし、夕方のスーパーとかみたいに値引き待ちで夕方まで来店しない人が増えたりしそうだし。

今考えてるのが、「全品日替わり」の見直し。

おかずセットの内容が
・メインの魚料理
・サブの肉料理
(魚と肉は入れ替わることもあり)
・メイン料理の付け合わせ
・前菜(副菜)3種類
なのだが、これらすべてが日替わりにしている。

それには「毎日でも利用してほしい」という思いを込めているからで。
(単に私がいろいろつくるのを楽しんでるのもあるけど(^^;))

じゃあ、ガチで毎日利用してくれてるお客様がどのくらいかと考えた場合、そんなに多くない(っていうか少ない)のが現状で。
その数少ない(けど貴重な)お客様のために、食品の廃棄が増えてしまうのはかんがえもの。

メインやサブは今まで通り日替わりでいくとしても、副菜の日替わりは見直してみようかな?と。
実際、2~4日は日持ちする惣菜を毎日入れ替えるのはかなりのロスがあるのも事実。
今は1日3品×週5日で週に15種類の副菜をつくってるのだけれど、これを半分の週6~8品にして、週替わりにしてみようかと思案中。

とりあえず、数少ない(けど貴重な)お客様にお伺いしてみるとしよう。