団体様のご来店前夜、とある方からおもてなしに関する連絡が…。
前店舗の頃からランチでご利用いただいている女性なのだが、私はもちろん、子ども達や父っちゃさん、ほかのお客様にまで和やかに接し居心地のいい空間をつくってくれる素敵な方。
お客様目線で細やかなところまでいろいろ気づいてくれ、サービス改善のアドバイスくれることも多々。
この度の団体様、直前の人数変更で食器類が足りず…ご来店までの日数がなく「簾箱」の補充ができないのでテーブルウェアを通常のものとは変更にして小皿・小鉢プレートにすることに。
そのことを連絡したところ、「(会席料理とかに使う)皆敷があったらいいのでは?半紙とか葉蘭とか…」というご提案をいただいた。のだが、時はすでに前日前夜。時間が…(-_-;)。すると…。

「葉蘭でよければ、明日の朝持っていきますよ?」と。
それはあまりにも申し訳ないのでお断りしようとしたところ、
「せっかく来ていただけるのだから、印象が良い方がいいですよね?
山口からの方であればリピートにつながるかどうかはわかりませんが、テレビを見て来てくれるなんて、心を尽くしたいではないですか♡」と。


当日の朝、様々な大きさの葉蘭をたくさん持ってきてくださったので、その中からお膳に合う大きさのものを選んで使ったところ…かなりイイ感じに仕上がった(≧▽≦)!
ワンクラス上のハイセンスな仕上がりに。
(お客様の目前での配膳仕上げのため、写真に撮ることができなかったのが本当に残念でならない(T_T)。)
盛り付けが苦手な私は、つい「見た目よりも味で勝負だ!」なんて思ってしまいがちだけれど、やはり見た目は大事だし、むしろ提供された瞬間のファ-ストインパクトで料理に対する期待感や満足感をアップすることができるのは間違いなさそう。
そしてサービスというのはギリギリの状態の時でさえ常に高みを目指して深堀していくことが大事なんだと気づかされた。
基本的に一人でやっていると、頑張っている自分を甘やかしがちになってしまうところに、こうしてお尻を叩いてくれる存在がいてくれることは、本当にありがたいと。
周りの人にたくさん助けられていることに改めて感謝の気持ちでいっぱいになる出来事だった。

