【子育て】お金の勉強は早いうちから

昨日は子ども達の持久走記録会があったので応援に行った。

記録会に臨むにあたり、まるさんが「1位になったらDS買ってください」というので、承諾した。「何ならソフトもひとつつけるよ」と。
本来であればモノで釣るようなことはしないのだが、本人がモチベーションアップのために設定してきたので受け入れてみた。

この時点で、私としては1位は無理だろうと思っていた。
もちろん1位を取れるに越したことはないが、如何せん全く練習してない。
まるさんは決して走るのが遅いわけではないが、同級生の中にはこの日に備えて練習してる子や、スポーツ少年団などで走り込んでいる子がいる。
何週間か前から毎日学校で6分間走が行われているが、その際は平均で4位で最高位が2位。
運動会の時もそうであったが、練習時には手を抜いてる子もいるので、本番では練習よりも順位が下がることも少なくない。

1位が獲れなさそうなことは本人も感じてるのか、その後、「2位とか3位だったら、DSまでではなくても何か…」と別の要求をしようとしてたので、食い気味に「1位以外は何もないよ!」と。
「逆に1位じゃなかったらお母さんに何かないの?」と。

結局、1位の時はまるさんDSゲット。
1位以外の場合、お母さんに帽子をプレゼント。
ということになった(なぜ帽子かというと、今年まるさんが父っちゃさんの誕生日にお小遣いを貯めて帽子をプレゼントしたのに、その3週間後の私の誕生日には何もなかったからだ)。

いざ!スタート!

先にえんさんの4年男子。
正直えんさんには順位は期待していなかった。とにかく最後までしっかり走り切ってくれればいい、と。
これまでの3年間、ずっとビリだった(かなりの大差で)。
そもそも走るのがあまり好きではないし、喘息というわけではないけどすぐに息がぜぇぜぇなるから、早く走るのも長距離を走るのも苦手なのだ。その上、近頃は少しもちょりとしてきて身体も重い。
スタートからゴールまでずっと、各地点に先回りしては励まし続けた。
わりと序盤から顔を赤くして苦しそうだったが、頑張って走っていた。
「腕を振って!」「足を前に出して!」と声をかけ続けた。
先回りするために私の方が走ってたかもしれない。
途中、何やら異変を感じ始めた。
後半に入ってもえんさんの後ろに何人かいるのだ。こんなことは今までになかった。
もしかしたらと応援に力が入る。それに答えるかのようにえんさんも一生懸命走る。顔が真っ赤だ。歩幅は狭く、身体はふらついている。それでも足を止めず走る。
結果は18人中13位。
初の脱ビリ。しかも後ろに5人も。快挙だ。嬉しくて泣きそうだ。
「きつくて途中ダメかなぁ~って思ったけど、諦めたくなかったんよ」と言っていた。
とってもよく頑張ったヾ(≧▽≦)ノ

その後、まるさんの2年男子。
スタート後すぐに2人が大幅リード。そこにまるさんはいない。
3位4位争いをしている。序盤から5位以降とは結構な差が開いている。遅くはない。
しかし1位を取ろうというにはイマイチだ。
けれどやはり本人の意気込みを後押しすべく声援を送る。
「帽子!帽子!」
スタートすぐに帽子が脱げてしまって、ゴムが首にかかって頭の後ろで帽子が揺れている。この状態では風の抵抗を受けたり、首元が苦しかったりして、実力が数%減だ。少しでもベストな状態で走ってほしいのだが…
何とかしてあげたいと思うがどうにもできない。声をかけるが、まるさんには何のことだか伝わっていない。
3位を競っていたが、じわじわ離され単独4位に。そのままゴール。
悔しそうだ。が、これが実力。っていうか何の練習もなしでこの結果は快挙ともいえる。本当に悔しいのならば来年に向けてこれから練習すればいい。その時は1位も現実的だろう。

ということで、今回はDSはなしに。
しかしながらまるさんが「まぁ、DSはサンタさんにお願いすればいっか(*´▽`*)」というので、「そんな卑怯なお願いをサンタさんが聞いてくれるわけないよ(-_-メ)(怒)」というやり取りがあった。

我が家では一定額のお小遣いというものはなく、お手伝いなど働きに応じてお金を渡すようにしている。
学校で必要な文具や衣服などは買い与えるが、それ以外の個人的に欲しいものは、自分が得たお金で買うようにさせている。
目的のものを買うためにお金を稼いだり貯めたりすることを教えている。

今の子ども達にとっての1番の収入源は、週に1度あるフリーペーパーのポスティングだ。
私がまるさんの育休中に始めたもので、フリーペーパーにチラシを折り込んで家の近所の町内300件程度にポスティングをするのだ。
1軒数円で、単価はチラシの枚数によって変わる。
この仕事は、育休中のお小遣い稼ぎ&暇つぶしのつもりで復職したら辞めるつもりだったが、なぜかずっと父っちゃさんが続けていた。そして近頃は子ども達を連れて一緒に配布するようになった。
父っちゃさん曰く、「自分が続けることでずっと枠をキープしといて、いつか子ども達にさせようと思ってた。まずはこういう簡単な仕事でも『社会で働いて自分で稼ぐ』ということを知ってほしかった」とのこと。
なので現在は、父っちゃさんのフォローのもと子ども達に配布させ、単価を決めて配布した数に応じてお金を支払っている。
それにプラスして家のお手伝いへのお給料も払っているので、うちの子たちは結構な収入を得ている。

そうなると重要になってくるのは、得たお金をどうするかだ。
「使う」「貯める」

えんさんはほとんど使わず貯めている。
小銭は貯金箱に入れたり、財布の中に大きいお金が増えたら銀行口座に移したり。ものはあまり持ってないが、そこそこの金持ちだ。
時々えんさんに「お金は使いなさい」「ただ貯めるのはお金を減らすこと」と話す。
欲しいものがなくて買わないのなら無理に使う必要はないが、まるさんの買ったものをえんさんが見たり使ったりしてトラブルになることがよくある。
えんさんは自分のお金を減らさずに自分の欲求を満たそうとしている。
これはよくない。
欲しいものがあるなら自分のお金を使うように、と注意する。
そして目的もなくただひたすら使わずに貯めることは、お金を減らすことになっていると説明する。
まず大前提として、お金というものはものやサービスを得るための道具にすぎず、価値があるのはお金を支払って得たものやサービスであって、お金そのものには大した価値はないということ。
なので、「お金があるなら自分が価値があると思うものに使いなさい」と。
次に、子どもには少し難しい話になるが、貯めてたらお金が減るという話を詳しく説明する。
今は銀行に預けててもお金は増えないし、むしろ手数料などで減ることもある。
その上、ものの値段が上がることで、同じ金額でも将来はその価値は下がるということ。
例えば、今100万円持っていて買えるのものが来年には102万円になるとしたら、100万円貯めていたら買えないということで、これは100万円の価値が下がったことになるのだ、と。
この話を子どもたちはわかるようなわからないような微妙な顔で聞いているが、早いうちに知ってほしくてちょいちょい話すようにしている。

まるさんは浪費家だ。
欲しいと思うものがあると財布を見て、金額が足るようならすぐに買ってしまう。
使い方に問題があるので、そこはチョイチョイ注意する。
明らかに無駄遣いとしか言いようのないものにお金を使おうとしてたら、会計前に「本当に自分の欲しいものなのか?すぐに要らなくなってしまうものではないのか?」と確認する。
それに加え、お金を使うなら「自分がずっと大切にできるもの」や、「自分の生活が便利になるもの」「自分の心が豊かになるもの」に使うように話している。
なかなか浪費癖は治らないが、それでもガチャガチャはしなくなった(あれはゴミだ)。

まるさんのお金については、先日ちょっとした事件があった。
泥棒したのだ。
ある日、「両替してください」と5円玉を数十枚持ってきた。
普段5円玉なんか渡してないし、買い物したときにおつりとしてもらっていたとしても、こんなにたくさんあるわけがない。
不審に思いどうしたのか尋ねると、「見つけた」と。
私がお守り棚に貯めている5円玉をくすねていたのだ(-_-メ)。泥棒だ。
まずは当然のごとく叱った。人のものを盗む行為は犯罪だし、絶対にやってはいけないこと。たとえ家族間であってもそれは変わらない。
それから、どうしてこんなことをしたのかを聞くと、「お父さんの誕生日プレゼントを買うのにお金が足りなかった」と。(父っちゃさん的には複雑な気分だろう)
しかし、いかなる理由でも「盗む」はダメだ。許せるものではない。
なのでお金が足りないときにはどうすればいいかを教えた。
まずは働く量を増やして「稼ぐ」こと。
もし時間的制約があって稼ぐのが間に合わない場合は、一旦「借りる」。そして後日稼いで早々に「返す」(難しいので今回は利息の件は話してない)こと。
そして「増やす」こと。
今持っているお金で商品を購入し、それに付加価値をつけて高値で売る方法。
例えば私が普段使っている100円のボールペンを、90円で売っている店を探して購入し、おもしろアクション付きで私に120円で買わせる。
こうすることで自分の90円を120円に増やすことができるのだ。

そんなこんなで、我が家では子ども達にお金の話をよくする。
お金について知ること・学ぶことは重要だと思っている。それは早く始めるに越したことはない。
お金は自分やその家族はもちろん、社会を豊かにするためには必要不可欠なものだ。
そのためにはお金について「稼ぐ」「貯める」「使う」「増やす」「守る」など、正しい知識を身につけなくてはならない。
特に子どもの価値感というのは親から受け継がれるものなので、私自身が学んで正しい知識を身につけ、それを子ども達に伝えなくてはならない。
お金とはないと困るし、たくさん稼ぐことは悪いことではないし、ただ沢山持っていればいいというものでもない。
正しく学んで行動して、よりよい人生を手に入れられるように…
さぁ!やるぞ!!