千羽鶴はやめとこう

元日に起きた能登半島地震による被害が徐々に明らかにされる中、石川県が支援物資の受付に関して、とある発信が。

〇企業などの団体からのまとまった物資の提供
×個人からの物資の提供
×現地への直接搬入

企業などの団体からの支援も独自に動くのではなく、自治体へ申し入れたり自治体からの要請を受けたりしたうえでの、支援物資の送付や被災地入りしての搬入。

個人からの物資の支援や搬入を控えて欲しい理由としては、「受け入れ態勢も整っていない中で個々が被災地に向かうと、現場の混乱と交通渋滞を招き、救助活動などの妨げになる」とのこと。

個人が各々支援物資を届けようとすれば、そのほとんどが陸路でとなるが、その陸路もかなりのダメージを受けているので渋滞は必至で、更にそのせいで早急に現地入りしなければならない人が動けなくなる事態にも。

支援物資が届いたとしても、
・誰が受け取るのか
・誰がどのように仕分けるのか
・それぞれの被災集落にどのように運び込むのか
など、諸々の問題が発生するうえ、本来それを担う自治体の職員たちも被災者だし家族があるだろうから、なかなか対応できない事態にも。

困っている人がいると見聞きすれば「手助けしたい!」と思う気持ちは決して間違ってはいないし、私自身そうだ。
けれど、思いのままに動くだけではだめなのだ。

特に今回のような場合は、まずはしっかりと被災地の状況を理解したうえで、被災地の方々が何を必要としていて何を必要としてないかを把握し、それをどのように届けるのが最良なのかを個人レベルではなく全体として踏まえた動きをしなくてはならない。

もしも自分の身内や友人知人などが被災しているとなったら、その人たちを助けたいと思ってしまうかもしれない。
それは決して間違ったことではない。
けれど、その思いのまま動いてしまったとしたら、その他多くの被災者の方や、救助活動に当たる方に迷惑をかけてしまうことにもなりかねないということも考えて欲しい。

この度、石川県が異例とも思える「支援物資について」の発信をしたのには、「大勢の好意を無駄にせず、より多くの被災者に届けたい」という気持ちからだろうと。

なので、居ても立っても居られない人には、まずはどうか…義援金という形での支援をお勧めしたいと思うし、私もそうします。
「金なんてどう使われるかわからない(-_-メ)」という気持ちも拭えないけれど。
今すぐ何かしたいなら「義援金」。
それがいやなら、今は静観→少し鎮静化&状況把握してからの直接支援。
が妥当かも。

間違っても千羽鶴は送らないようにしましょう…いくら思いを込めたとて、邪魔だしなんの役にも立たないから(-_-;)。
あぁ~…また、敵増やし発言(-_-;)。