敷居は下げ過ぎない方がいい?

…(-_-メ)。

久々にメンタルやられる出来事が…。

店内でのランチにご新規の方が。
すでにお仕事はリタイアされてる(であろう)年配の男性。
ご近所にお住まいとのこと。

他のお客様のご来店と同じように、お好きなお席にかけてもらい、日替わりランチを配膳した。

…のだが…。

お席に着かれてすぐお話を始めた。
ニコニコとご機嫌な感じで。
とても社交的な方なのかな?と、お食事のご提供の用意をしながら会話のお相手をさせていただいてたのだけれど…。

配膳後もずっと食べ始める様子もなく、お話を続けている。
(たまにいらっしゃるので)「猫舌の方で、少し冷めるのを待ってるのかな?」と思いつつお話の相手をしていたのだが…。

しばらくしてから、お食事を始めるも、一口食べたら十口話すくらいのペースで一向に食事が進まない。
しかもお箸を持ったまま身振り手振りだし、口に食べものが入った状態でしゃべるので…。

お話の内容も、超昔話をベースとした(本人曰く)妄想話で、だんだんと相槌の打ちようもなくなっていき・・・。

そんな時、他のお客様がご来店されたのだが、(もちろん初対面の)その方にもどんどん話しかけていき、その方が迷惑そうにしていてもお構いなしに話し続け・・・。
(いつもはゆっくり過ごされる方なのに、この日は早々に食事だけ済ませて退店された(-_-;))

その後もお食事はなかなか進まないわ、コーヒーはこぼすわ(火傷がなくてよかった)で、なんだかんだで約1時間半の滞在。
その間ず~っとほぼ一方的にしゃべり続け・・・。

…。

…。

初めてこちらから「もうそろそろ・・・(-_-;)」と、お引き取りいただいた。

私自身お客様と会話したりコミュニケーションを取りたいと思っているけれども、いくらなんでもこれは…(-_-;)と。
居心地のいい空間のご提供がモットーとしても、慈善事業やボランティアではなく、あくまでもベースは商売なので。
さすがに1000円もしないランチひとつに1時間半はあんまりだし、他のお客様の居心地を悪くされるのもいただけないし。

そういえば以前にも(開店前に店に入ろうとしたり、買わないのに話し込んだり)できるだけお金を使わずに話し相手をしてもらおうとしている方などもいたけれど。

お店の徒歩圏内には本当にご年配の方が多くて。しかも独居の。
周りのお友達とかも、子どもの家に身を寄せたり施設に入ったりで、どんどん話し相手が減っていってさみしいのはわかるけど。
自分がいつまで元気でいられるかも、いつ何があるかもわからない不安があるから、できるだけお金を使いたくない気持ちもわかるけど。

とはいえ、自分との関係性も相手の状況(ちなみに私の場合だったら、「お客様と店員(店主)」で、こちとら一応ビジネス)もお構いなし過ぎるのは、さすがに許容できない。
(お互いWIN-WINとまではいかずとも、せめてイーブンでないと)

ただ、先日考えていたように「より多くの人に」と地域の方々にリーチしようと思うと、こうしたお店や私個人にとって(お金もそうだが、それ以上にメンタルが…(@_@;))不利益なひとが増えてしまうことは予想に難くなく。
(あえて「お客様」とは言わない)

あまり敷居を下げ過ぎるのもよくないかも?と。
地域の方はもちろん大事だけれど、なんの線引きをせずに誰もかれも受け入れてしまうと、よいお客様にほど来ていただけなくなって、結果的にお店にとっても私個人にとってもいろんな面で不利益になってしまう可能性大だな。と…。

「席数が少ないから、あまり長居をしても…」
「他にもお客さんがいるから、自分ばかりが話しても…」
など、店に対してだけでなく、お客様同士がお互いに気遣いができなければ、居心地は担保されないし。

さて、どうしたものか…?
とりあえず「かけうどん」はないな。
500円足らずで1時間とかマジ無理(-_-;)。