魚が美味しくない

学校給食にとても感心している。
自治体によってはいろいろ問題もあるみたい(ニュースになったり)だけれど、少なくともうちの子たちが通う小学校の給食はすごくいいと思う。

食育。

私が子供の頃はパンの日が週3日だったが、今は米食が主になっていてパンの日は週1。
もちろん栄養バランスもよく考えられているし、食を通して季節や旬、行事や文化などを学ぶことができたりも。

その中でも、献立にお魚メニューが多いのが嬉しいところ。
限られた予算の中で、魚メニューを多くするのは本当に大変だと思う。
それでもやっぱり子ども達にはお魚を食べてほしいと思うので、本当にありがたい。

せっかく漁業の町に住んでいるのだから地のものを食べてほしいし、魚は(肉と違って)旬があるので食から季節を感じて欲しいし、何より日本人の体質的にも肉よりも魚食の方があってると思う。

そんな給食だが、今は昔と違って「食べない」という選択肢がある。
その子その子にあった食事量にしたり、嫌いなものを食べることを強制しなかったり。
それに関しては別に悪いこととは思わないのだけれど…。

よくうちの子たちは「今日の給食、サバを5個おかわりした」とか「メバルがめっちゃ美味しかったから、3個追加した」などと言っている。
魚が好きでたくさん食べるのはいいことと思うけれど、そのおかわり分はどこから…?

聞くところによると、魚を取らない(残す)子たちの分を食べているとのこと。
食べない子が結構いるみたいなのだ。

食べない子の食べない理由として「魚は美味しくない」と…。

(-_-メ)どうゆうこっちゃ?

「魚の骨が嫌」
「(生魚は)生臭くてイヤ」
「(頭付きは)目が合って怖い」
とかいう理由ならまだ理解できる。

けど、「魚は美味しくない」って…(-_-メ)。
ものすごい種類いる魚をどうしてひとくくりにして「美味しくない」と言えるのか?
調理法×味付けでいかようにも変わるのに、食べもせずにどうして「美味しくない」と言えるのか?
不思議で仕方ない。

きっと魚とのファーストコンタクトの印象がよくなく、そのまま美味しい魚料理を食べることなく過ごしてきたんじゃないかと思う。

この言い回しは好きではないけれど、「美味しいのを食べたらきっと好きになる」と思う。
(苦手なものがある人に対して、それを好きな人がよく言う言い回し「苦手なのは、きっといいものを食べてないからよ~」。特にレバ刺し好きが絶対言う。)

現にうちの子たちは、生まれてこの方ずっと美味しい魚を食べてるので、お魚大好き♡だし、骨があろうが小骨があろうが目玉があろうが全くお構いなし。

せっかく給食というもので旬のお魚料理を食べるチャンスがあるんだから、一口も食べずに「嫌い」と決めつけずにチャレンジしてみて欲しいと思う。
(もちろん個人の好き嫌いは尊重されていいとは思うんだけどね…)