他がやらない事こそあえて

現時点での3NASびの人気メニューは何か?

一言に「人気メニュー」といっても、「初見でよく売れるもの」と「リピーターが多いもの」に分かれるのだが。

「初見でよく売れるもの」の代表格は揚げ物。
特に手仕込みの海鮮系のフライはよく売れる。
揚げ物×海鮮という、家庭で扱うことが少なくなってきているものだからだろう。

次にごはんもの。
おかずセットと抱き合わせで購入される方が多い。

「リピーターが多いもの」としては、お刺身・煮付け(あら炊き)・干物。
ガッツリ魚!メニュー。
これについては、3NASびで提供しているお魚が他よりおいしいからだと自負している。
それに合わせて、他ではあまり扱わないものが多いからというのもあるだろう。

例えば刺身。
スーパーなどには、マグロ・サーモン・鯛・ヒラソ・アジ・イカ・タコあたりが定番でわりといつも並んでいるが、3NASびのお刺身は「ある時だけある」スタイル。
その代わり、ある時は他では味わえないようなとびきりを用意するようにしている。
容器や飾りつけを簡素化しているので一見すると少ないように見えがちだけれど、(スーパーなどでは)ボリューム感を出すために入っている飾りの分だけ魚が詰まっているので、実は結構な入り目で食べ応えも抜群!
一度でも購入したことがある人は「今日はお刺身ないの?」となる逸品。

煮つけなんかもそう。
週一くらいでセットに入るほか、単品でもていきょうしているのだが、どちらも結構な人気。
理由として考えられるのはふたつ。
ひとつはスーパーやコンビニでの販売が多くないからだと思う。
フライや焼き魚に比べると、圧倒的に少ない。
もうひとつはやはり味かな。
3NASびの煮付けは、丁寧にした処理した魚をいい調味料でシンプルに味付け。
ただ処理した魚を「煮魚のタレ」で炊くだけとはわけが違う。
湯通しして汚れや臭みを取り、丁寧に洗い、清酒・本みりん・きび砂糖を煮立たせた汁で炊き、本醸造丸大豆醤油を入れ、煮汁を煮詰めつつ回しかけながら仕上げる。
ひとつひとつの工程を丁寧に。
こうすることで、魚の持つ本来の旨みを活かした煮魚ができるのだ。
その味わいは確かで、(単品では)旨みの移った煮汁で野菜や豆腐などを炊いて食べるお客様も。

初見もリピーターも多いのは、グラタンと南蛮漬け。
どちらも自分でつくるとなったらめっちゃ手間暇がかかるもの(作業工程が多い)。
それでいてあまり売っていない。
(グラタンはあるにはあるが、バリエーションが多くない)
そして、市販品と手づくりで圧倒的に味に差が出るもの。

いずれにしても、他が面倒でかけない手間暇をかけたものにこそ、3NASびの価値があるところだと思っている。
お客様のニーズに耳を傾けながらも、他ができることは他に任せて、3NASびだからこそできるものを、これからもひとつひとつ丁寧にお届けできたらと思っている。