本当のやさしさとは…①

大切な家族を失った悲しみは誰もが経験するもので…。

その悲しみの大きさや深さ や長さは人それぞれで…。

愛犬あくびの体の不調(腎臓の機能の低下)が発覚してから約2ヶ月という短い期間でお別れの時を迎えてしまった。
もう少し心の準備ができていれば…と。

少しずつ加齢に伴う衰え(運動量の低下や食事量の減少など)は感じてはいたものの、毛艶は悪くないし、表情や動きは元気いっぱいだし、動いても触ってもどこも痛いふうでもなかった。
食事量が減ったからか、少し瘦せてはいたけれど。
食事量が減ったのも、歳を取って固いもの(ハードタイプのフード)を噛むのが億劫になってる感じで、食欲不振な感じではなかった(時々やわらかいものをあげたら食べてたので)。

病院に連れて行ったのも、どこか悪いところがあるわけでも怪我をしたわけでもなく、年1回のワクチン接種とフィラリアの検査&お薬のためだった。

血液検査をしたところ、腎臓の機能が低下していて、食事量が減ったのは食欲がないせいということで、腎臓機能低下を抑えるお薬を飲むことに(毎日)。

そこから1か月。特にお薬を飲んでいることで改善してる感じはなかった。
食事量が増えることもないし、むしろ少し元気がない様に感じることも。
あまりお水を飲まないし、排せつも減って…。

状態が激変したのはこのあたりから。
お薬を飲ませるために使用したムース状のフードが体に合わなかったようで…初めの頃は美味しく感じたのかごはんも食べてお薬も飲んでいたのだが、数日経つ頃から吐き戻しと下痢が始まり、日に日にごはんも食べなくなっていった。

もはやこれは腎臓の機能低下が悪化したものではなく、他の原因があると思い、経過を思い返したところ、食べ物ではないかと…。
(年齢別で)ずっと同じフードを食べさせていたのだけれど、それは魚と米のみでできた(乳・麦・鶏・牛・大豆・トウモロコシ不使用)のもの。
10年以上前に皮膚に異常が出て病院に行った際に、「アレルギーかもしれないので、それ用のフードにしてみて」と言われてからフードを変え、以来ずっと食べさていた。
10年以上そのフードであることが当たり前になっていて、いつからかアレルギーのことなど全く忘れてしまっていて、この度服薬させるために選んだものがアレルギー対応のものではなく・・・。

そのことに気づいた時点ですぐにアレルギー対応のフードや茹でたお魚や野菜、おかゆなど、体に害のないものを用意。

嘔吐と下痢が続くと、やはり食べることそのものが嫌になるのは人と同じで、食事量が格段に減った。
そのせいでどんどん痩せるし体力はなくなるし。
とにかく体力の回復を図って病院へ点滴をしてもらいに。

点滴と吐き気止めの注射のおかげで少し体力が回復したようなのと、食べ物を改善してから嘔吐や下痢も治まってきたので、少し食べられるように。

ちょうどそのころ、家族でキャンプに行く予定が入っていた。
ただ、キャンプに行くとなると、あくびを預かってもらう必要がある。
だいぶ体調も落ち着いてきてたのと、食事量も増えてきてたので、現状で預かり可能かどうかペットホテルに問い合わせたところ「OK」との返答だった。
どうするかギリギリまで悩んだけれど、当日の午前中まで様子を見た結果キャンプに行くことにした。
ただし、状態が悪くなるようならすぐに連絡してもらい、キャンプは撤収するということで。