今、3NASびで提供しているもののメインは「日替わりセット」一択で、そこに単品メニューがちらほらといった感じ。
「日替わりセット」の基本的な構成としては、メインの魚料理・サブメインの肉料理・メインの付け合わせ(サラダなど)・前菜3種(季節の野菜のお惣菜が中心)。
このスタイルに落ち着いてからずいぶん経つのだが、現在これを変えることを検討している。
きっかけはふたつ。
ひとつ目は以前より考えている店舗拡大。
より多くの人たちに食べてもらうために、選択肢を増やす必要があると。
今の3NASびのメニュー構成は、「バランスよく健康的な食事がしたい」人や、「たくさんの種類のものを少しずつ食べたい」人には喜ばれるものの、「ガッツリ食べたい」人には全然刺さらない。
この「ガッツリ食べたい」派の層の取りこぼしを何とかしたいと思っていた。
商品をたくさん売りたいということではなく(まぁ、それもあるけど)、いろんなタイプの人が一緒に食事できるようにしたいと。
以前は日替わり以外に定番メニューをつくることを検討していたが、そうなると常に定番メニュー用のストックをしておく必要があり、それをロスなく管理する必要がある。
「ロスなく」となると生鮮は厳しく、冷凍となるのだが、今の店舗では調理工程が丸見え(厨房がない)なので、お客様の目の前で冷凍ものを調理・提供するのはなんとなくバツが悪いように思えて…。
個人的には冷凍もレンジも調理技術のひとつだとは思っているのだけれど、理解されないことも多いし。
そこで今検討しているのが、「日替わり」を2種類にすること。
①今の日替わりの内容を継承させた、魚メインのもの。
基本的にメインは魚料理(時にライト調理の肉)で、今のような肉のサブメインをなくし、旬の野菜の惣菜を数種。
②ガッツリ派向けのもの。
副菜は定番のものを2・3種類ちょこっとで、ヘビー調理の肉料理(時に魚も)をドドン!と。
そのうえで、(テイクアウトの)単品メニューをやめようかと。
(お刺身は続けるとして)
メニュー変更検討のきっかけのふたつ目は、物価高。
今ですらかなりの原価率でほぼ手間暇ゼロ円状態なのだが…。
先日お米の仕入れに行ったのだが、遂に3NASびで使用しているお米の価格が開店時から比べて1.5倍超に(@_@;)。
思わず値段見て、途方に暮れて立ち尽くした(T_T)。
しかも購入制限もかかってて…わりと遠方に仕入れに行ってるので、まとめ買いできないとなるとガソリン代分ロス。
それだけでなく、牛豚鶏も軒並み上がってるし、調味料や加工品も…価格高騰が行き過ぎて売れないのか?売り場から消え、ダウングレードした安価なものに入れ替わっているものモノも多く。
(ダウングレードしたものが以前の良いものと同じくらいの価格で並んでる)
原材料費だけでなく、エネルギー代も爆上りで…。
もはや限界突破状態(@_@;)。
…値上げ?
今春は「賃金アップ」のニュースをよく見聞きしたので、そろそろ…とも思うけれど、それらのほとんどが大手企業の話題だし、しかも多くが国外への事業展開をしている企業ばかり。
地方の中小企業については現状どうなのか…?
実質賃金は約2年連続下降のニュースも聞くし、年金とかの支給額が上がったニュースも聞かないし、「賃金アップ」の大手企業もそれが反映されるのはこれからだし…?
そんな中での値上げはどうなのか?
で、検討しているのがメニュー構成の変更。
薄利多売。
「薄」でも少しでも「利」が出るように、ロスと(無駄な)手間暇を減らし、選択肢を増やすことで少しでも「多売」に繋がるように。
決して「ステルス値上げ」にならないように。
これはチョットのんびりしている場合ではなく、可及的速やかに動いていかなくては!
ということで、月内にはこの方向に転換する予定。
&方向転換の周知も必須なので、そちらも同時進行しなくては!