一旦立ち止まろう

なかなかに良さげな物件を見つけた。

駅から近く、大通りに面したビルの2階。
約120平米の角部屋で、2方向前面窓ガラスで採光性も悪くないし、すぐ横が公園なので眺めも良い。
広さや立地のわりにそこまで家賃も高くない。
今の3NASびからも遠くなく、商圏が変わらなさそうなのもポイント。

ただ、内装などが前の賃借人の人たちのDIYに次ぐDIY(しかもかなりクオリティの低いDIY)で、かなりキツい感じになっているのと、事務所物件で飲食仕様でないテナントなのがネック。

さて、どうしたものか…?

家主さんの許可をもらって、飲食店の営業許可をもらえる仕様に改装するか、はたまた今の3NASびでつくったお弁当を販売してイートインできるスペースにするか。

うぅ~ん…(-_-;)悩。

ここでふと思った。

「そもそも何で3NASび始めたんだっけ?」

3:3rdPlace
N:Natural
A:Active
S:Social
び:be:なる

そうだ!「居場所づくり」だ!
その方法として飲食店にしたのだった。
とはいえ現代の食生活に対していろいろ問題を感じていたし、特に漁業の町での魚食推進なども私にとってやりたいことのひとつで重要なことなので、飲食店という方法はマストでベストだとは思っているのだけど。

とはいえ、営業を続けているうちに、「居場所づくり」よりも「食の提供」の方の比重が重くなりすぎているように思う(というか、方向性そのものが「食の提供」に向いている)。
「居場所づくり」という面では、時に楽しく時に心地よく過ごしてもらえるような接客を心掛けているけれど、果たしてそれが「居場所づくり」になっているかどうかと考えると…。

話し相手が欲しい人にとってはもちろん会話が多い方が楽しめるだろうけど、その相手が私に限定される必要性もなく(私に限定されるならそれは居場所ではなく…?)、食を求める人にとっては接客は時に邪魔になることもあるだろうし、「仲間と交わる場所」を求める人にとっては接客よりも場所そのもののクオリティの方が大切だったり(今の3NASびは少人数にしか対応できない)。

そう考えると、飲食店として店舗を広くするよりも、ランチ提供のあるフリースペース(有料)の展開を考えた方が良いのかもしれない。
箱(スペース)そのものを居心地のいい設計にして、自由度が高く、いろんな人とゆる~くつながることができるよな…。
そんな「居場所づくり」を考えてみようかな?