ゼロじゃないのが心の支え

なんだかんだで2年間続けることができた。

飲食店で最も多いのは1年未満での閉店で、一般的に飲食店の経営が安定するまでには、開業してから6ヶ月はかかると言われているらしい。
一般的に飲食店の廃業率は開業後1年で30%、2年で50%で、3年継続できるのは30%と 。(ちなみに10年継続できるのは10%にも満たないと)

まだまだ繁盛してるとは言えないものの、継続していることで少しずつ認知も高まっていき、口コミなどで広がって、段々と新規のお客様やそのリピート率が増えていってるように感じる。

初めの1年なんかは、設備投資やらなんやらで出費がかさむうえ、お客様もなかなか増えず、ロスが出ない日の方が少ない状態で、ぶっちゃけ赤字連発の日々だった。

それでもお店を畳まずに済んだのは、我が家の収入の柱が3NASびの売り上げではなく、父っちゃさんだったから。
お店が赤字とはいえ、家計を食いつぶすほどではなかったため、営業を続けることはできた。

ただ、営業を続けるうえでキツかったのは、金銭面以上に精神面でだ。
張り切って・頑張って用意したごはんたちが減らずに沢山目の前に並んだ状態で、いつ来られるかわからないお客様を待つ時間は、本当に地獄のようだった。
何度も営業している意味を見失いそうになり、何度も心が折れそうになり、何度も何度も辞めてしまおうかと思った。

そんな中、どんなにお客様が少なくとも「ゼロではない」ということが、大きく私を支えてくれた。

ありがたいことに、開業して早い段階から、毎日のように利用してくださる方が数名(そのうちのお一人はプレオープンの時から)。
毎日、その方々の誰かしらがご来店されるおかげで、ありがたいことにオープンから今まで「ゼロ」の日が一度もない。
まぁ、「毎日のように」なので、タイミングによっては「ゼロ」になる可能性はゼロではなかったので、ヒヤヒヤすることはあったけど(^^;)。

そうした心の支えの元、営業が継続できたことが認知を広げ、信頼を高めてくれて、今がある。
日を追うごとに「ずっと気になっていた」系のご来店が増えていることが、継続の力なのだと思う。

本当にありがたい。
感謝感謝で3年目を迎えることができます。
(継続率30%に食い込むぞ(≧▽≦))