ファンが増えてる?

今週末には新学年が始業する。
春休みの間にぎやかだった…というか、にぎやか過ぎた日々もあとわずか。

開店前の掃除や仕込みから始まり、営業中の声掛けや商品の販売・会計、営業後の片づけまで、一緒に仕事に取り組んでくれた。

時に兄弟喧嘩しながら、時に怠け心に負けてサボったりしながら、時に兄弟ではしゃぎすぎて店外に飛び出したりしながら、時になんのためにお店にいるのかわからない状況になりながら…色んな時間を過ごした。

賄いを美味しそうに食べる姿もかわいいし、「たまには別のお店で買ったものを食べたい」とねだられるのも楽しいものだ。

そんな雰囲気がお客様にも伝わるのか、どうやらえんさんとまるさんのファン(?)も増えてきてる様子。お店のファンではなく…(@_@;)

二人と話すのを楽しみで来てくださる方や、二人におやつなどの差し入れをくださる方が結構多いのだ。
それ以外にも「かわいい子供が声をかけてくれたから」「チラシを持ってきてくれた子供がかわいかったから」という理由で来店してくれた人も数多く。

いろんな面で子ども達の存在がお店にとっても私にとっても多くのパワーをくれているのは間違いない。
なので、学校が始まってからのことを思うとすでに少し「えんまるロス」状態で変な空虚感がよぎる(-_-;)

来週からは私ひとりでお店のファンをつくっていかなくてはならない。
私自身であったり、私のつくる料理(味)であったり、お店の雰囲気であったり、そういったもののファンだ。

当面少し悩んでるのが「味」について。

様々な食材を使って、季節感を大切にし、食材の美味しさを引き出す調理や味付を考え、栄養バランスも考慮し、見た目も美しくなるように、毎日食べても飽きがこないように工夫をし、とにかく丁寧に毎日美味しい食事を提供するように取り組んでいるのだが…
悩んでるのは食べる側の味の感じ方についてなのだ。

開店からそんなに経ってないが、リピーターさんも増えてきて、味の感想をいただけることが多くなった。
リピートしてもらえるくらいなので感想の多くは「美味しかった♡」なのだが、たまに「味が上品すぎる」「薄味でごはんが進まない」などの意見もある。

「素材の味が活きていてよい」「料亭のような美味しいお料理」「手づくりの自然な味がする」「毎日食べても安心な味」と具体的に味の評価をくれる方もいる(「いつも美味しいお料理を食べさせてくれてありがとう」という最高な言葉をもらうことも!)
反面、「味にメリハリがない」「スーパーの総菜の方が満足感がある」といった声も。

本当ならいい感想の方が多いので、今提供している味に悩む必要はないのかもしれないけれど、問題は商圏に住む多くの人が高齢者であることだ。

意外にも70代以上の高齢者の多くは味覚が「うま味調味料」「塩分」「糖分」に依存している。
「強い味」に慣れてしまってる。
舌に瞬間的に味の刺激がないと「味が薄い」と感じてしまうのだ。

私がつくる料理は結構調味料にこだわっていて、「○○風調味料」の類は使わないし、「調味料(アミノ酸など)」の表示があるものはできるだけ控えている。もちろん「うま味調味料」は不使用だ。
そのうえで、塩分もなるべく少なめにして出汁でしっかり旨味をつけたり、糖分を砂糖だけでつけるのではなく(使用する砂糖もきび砂糖)、みりんやはちみつなどで味わいに変化をつけたり、酸味などほかの味を加えて深みを持たせるようにしている。

これらが「強い味」に慣れている高齢者の舌には「味が薄い」と感じさせてしまい、「美味しい」に直結しなくなっている。

どうしたものか…(@_@;)

商圏の人に受け入れられるように自分(の味)を変えるのか、自分の味に自信を持って提供し続けて、それのファンになってくれる人を広めていくのか…

まぁ、ファンをつくる要素は味だけでないので、とりあえずは明るく元気に試行錯誤しながらぼちぼちやっていくしかないのかな(^^;)

お客様の好みを知るために、インスタのアンケート機能を使って見たりした。