「お値段なり」ってことだな

3NASびでは、野菜や肉類、調味料や加工品、包材や時にお魚などなど、仕入れでいろんなところをまわる。

産直をはじめ、スーパー(個人向け・業務用)やディスカウントストア、コストコ、市場に個人商店に道の駅、子ども達とのレジャーの際にも「何か面白い食材はないか?」とアンテナを張りつつ。

月に一度は九州の方に足を延ばすようにしているのだが、この度、とある激安スーパーを訪れた。
お客さんが多くて回転が良いからなのか、意外にも生鮮食品に掘り出し物があることがあるからだ。

目的が食材なので、私にとっては基本的に必要ではないのだが、今回はお弁当とお惣菜に着目してみた。

というのも…。
とにかく圧倒的に「安い」のだ。

お弁当は税抜198円がメインで、高いものでも500円しない。
お惣菜も結構な大容量パックでも100円しないものも多くて(100グラム45円とか)。
そりゃあもう、安すぎて食べるのが不安になるほど安い。
いくら大量仕入れで大量生産で薄利多売だったとしも、この価格で利益が出せるのが不思議で仕方ないくらい安い。

どうすれば今のご時世でこの価格で商品がつくれるのか?
私自身お店を経営するうえで、何か勉強になるものがあるかもしれないと思い、いくつか食べてみることに。

とはいえ、どの商品を試すかとても迷った。
というのも、原材料のほとんどが「中国産」だから。
激安の第一の理由はやはりこれだ。
総菜類の主原料の野菜はほぼ中国産。
主原料の鶏卵や米は国産、鶏肉は国産とタイ産が半々くらい(豚・牛はほぼ見当たらない)。
主原料以外は産地の記載は義務付けられていないので不明だが、ほぼ中国産とみて間違いないだろう。
食品表示を見る限りには、添加物に関しては一般的な感じで、特に目立ったものはない。

で、今回はお弁当ひとつとお惣菜3つをチョイスしてみた。

198円の「のり弁」の中身が↓

まぁ、普通ではあるが、そこそこボリュームがあるので、やはり激安。
魚のフライはどこにでもよくある白身魚(深海魚)のフライで、竹輪天も普通。
驚くべきは米!
一応「国産米を使用」となってはいたが…味がない(;゚Д゚)!
銘柄米でないのは間違いないとして、ブレンド米?古米?加工用米?(事故米ってことはないだろうけど)どんな米を使ったらこんなことになるのか?
おいしいとかマズいとかでなく、味がないのだ。
食べた感想としては、ごはんではなくごはん状の何かを食べてる感覚で、私は味のない米を生まれて初めて食べた(不味い米は食べたことある)(@_@;)。

次にお惣菜。

マカロニサラダと中華春雨は、一口目の感想としては「思ったより普通」。
スーパーやコンビニの惣菜にありがちな「調味料濃すぎ」な感じでもなく。
取り立てておいしくも不味くもなく、普通。

逆に厚焼き玉子には驚かされた(@_@;)。


スポンジだ。
味付けがどうとか以前に、食感があり得ない。
何を混ぜてどんな焼き方したらこんなことになるのか…ただひたすらスポンジだ。全然ふわふわじゃなく、ごわごわした目の粗いスポンジ。
ちなみに味はべたっとした甘みが強かった。

今回、家族全員でお弁当&お惣菜の試食をしたのだが、全員が満腹でないのに途中から食べ疲れな状態になり、箸が進まず(-_-;)。
「普通」と思っていたマカロニサラダと中華春雨も食べ進めるごとに食欲が減っていき(-_-;)。

あァ~…そういうことか…(-_-;)納得。
お値段なりってことだな。

スーパーではこれらのお弁当やお惣菜が所狭しと大量に並べられていて、多くの人が価格でこれらを購入していると思うが、そのうちのどのくらいの人がこれらを「美味しい」と思って食べているのだろうか?
将来や老後に不安がないくらい十分な収入があったとしたら、これらを選ぶだろうか?

仕方がないこととはいえ、自分のカラダをつくる食べもの・食事を、「価格」中心で選ばないといけないなんて、本当に世知辛い世の中だな(@_@;)と思う。