バレンタインデー。
今年も誰からもチョコレートをもらう気配のない我が家の男子たちに贈るべく、チョコを買いに大丸のバレンタイン特設コーナーに行ってみたのだが…。
た…た…(;゚Д゚)高い!
物凄~~~く!高い!
千円以下の(いわゆる義理チョコ用)お手軽なものは、ほとんどが「チョコレートをコーティングした何か」。
ちゃんとした(?)チョコレートは3000円以上の価格帯。
カカオの主要産地の西アフリカで天候不順や病害などが起こり、カカオ豆の収穫が大幅に落ち込んだことで、国際相場は過去最高値となって、その後も不安定な相場が続いていることがチョコレートの価格高騰の理由らしいのだが。
チョコレートに関してはまぁ、普段からそんなに食べるものでもないし、食べられないからと言って困るものでもないので構わないっちゃ構わないんだけど。
問題は…米の価格高騰&米不足。
ニュースでは、政府の備蓄米がどーたらこーたら言ったり、輸入米がどーたらこーたら言ったりしているが、どうなることやら(@_@)。
今まで当たり前に「主食」としてきたものが、(国産の銘柄米は)「贅沢品」になってしまう日が来るのでは?と思うほど。
っていうか、今の日本の状況を見ると、現在の食生活が10年後もできるとは到底思えない。
経済的にも環境的にも、とにかくありとあらゆる問題が山積みになっている。
米の価格高騰に関しては、今までが安すぎたものが適正価格になったという見方もある。
物価上昇を嫌った日本人が「良いものをより安く」を追い求めた結果、約30年物価が変わることなく、経済が停滞状態(いや、税金分だけ高くなったか?)。
商品にしてもサービスにしても、その価値に見合った価格をつけることができず、利益は減り収入は上がらない。
収入が上がらない=使えるお金が増えない(税金分減る)から、安いものを求める。
企業も高いものをつくっても売れないから、安いものをつくる(本来の価値より安い価格をつける)。
そう考えると、この2~3年の物価上昇はある意味では(経済成長的に)良いことでもあるのだが、問題は、価格上昇で出た利益がちゃんと還元されているかどうか?
米の価格が上昇した分、ちゃんと米農家さんが儲かっているのかどうか?これは疑問。
というのも、基本的に農産物はJAを通して出荷されるので、価格を各農家で設定することはできない(はずだ)から。
価格が上がり、利益が増えたところで、その利益がどこに行くかでこれからの生活が変わってくる。
それは農家に限った話ではない。
企業に勤めていたとしても、その企業が利益が上がった分を従業員や下請けに還元しなければ、私たちの生活は潤わないどころか、今まで以上に厳しくなる。
大手企業や国際的な企業は給与やボーナスなどのアップの報道を見聞きするが、(体感的に)中小企業などにはまだまだ行き渡ってない。
だから、消費者の多くは引き続き安いものを求め続けることになってる。
そして企業も商品の価格を上げる反面、廉価版(安かろう悪かろう)の商品もつくり続けるので、消費者は質よりも価格で商品を選ばざるを得なくなる。
これでは今までの負のスパイラルから抜け出すまでかなり時間がかかりそう(@_@)。
少しでも早くまっとうな経済状態になるように、小手先の補助金やらなんやらで価格をコントロールするんじゃなくて、(一時的でもいいから)消費税とか社会保険料とかの負担を減らして、家計の使えるお金を増やして消費を増やして、生産と消費がスムーズに回る状態を作ってほしいものだ。
きちんとしたものを食べて、ちゃんと心にゆとりある生活が送れる。
そんな日がいち早く来てほしいものだ。