【グルメ】続・万人受けする味って…?

引き続き試食。

つづいては、(番組内で取り扱われてきた中では)不合格連発(らしい)の麺部門。
今回は冷食のファミマの「汁なし担々麵」は後回しにして、ローソンの「センターグリルお墨付きナポリタン」と、セブンの「香ばし麺の五目あんかけ焼きそば」を。

「センターグリルお墨付きナポリタン」を食べてみた。

こちらは番組では合格2不合格5という、なかなかに辛い評価が下されていたが…
我が家のメンバー的に、まずはそもそも「センターグリル」の味を知らない。
横浜の老舗洋食店でナポリタンの元祖と言われてるらしいが、そこの味を知らない私たちとしては「お店の味を再現できてるかどうか」は全く関係なく、単純に美味しいかどうかだけの判断となる。

麺は太麺で、具材もしっかり入っているしケチャップソースの味もしっかりしていて、満足感のある一品だった。
番組内では料理人の人が「(麺が)茹ですぎで蒸れすぎで、キレの悪い味になっている」「炒めたケチャップの香りが全く感じられない」という評価をしていたが、全然そんな風には感じなかった。
麺の茹で過ぎ感はそんなに感じられないし、ソースの味も家庭のものとはひと味もふた味も違った感じがして美味しかったし、何より450円のコンビニ商品でこの内容なら満点だと思った。(現に「めっちゃおいしいと思う。コンビニのナポリタンとしては満点。これ以上のものは食べたことがない」という評価もあった)

ここで考えるのは、「コンビニの味」と「お店の味」の違いをどうとらえるかということなのかな?と。
コンビニとお店では商品の提供スタイルが全く異なる。
お店の最大の利点は「出来立てを提供できる」ということに尽きる。
コンビニも含め、お弁当やテイクアウトや出前などの提供スタイルの場合に出来立てを提供できないという面をどう補うかが大きな課題となるし、そのうえでどんな商品設計にするかが重要になってくると思う。
単に料理として美味しいかどうかだけでなく、出来立てのものには劣ることを踏まえたうえで、いかに出来立ての味に近づけるか、はたまた出来立てでないからこそ美味しいというものを目指すのか、難しいところだと思う(;^_^A

「香ばし麺の五目あんかけ焼きそば」を食べてみた。

私的には、こんな機会でもない限り絶対にチョイスしない商品。
あまり食べたことはないが、「餡掛け麺」という時点で麺がふやけて味がぼんやりしたり、餡に包まれて具材がくたくただったりと、とにかく美味しくないイメージが先行しているのだ。
けれど番組内では難関の麺部門において(今回は唯一の)合格を勝ち取っていたので少しだけ期待して食べてみた。

具材は全体的に大きめのカットなので、食感はそこまでいいとはいえないが食べ応えはあるし、餡の方さはちょうどいい。
麺と餡の間にフィルムが挟んであったので、麺の食感は保たれていた。
そしてなんといっても麺が美味しかった!これは想定外。商品名に偽りなしで、麺の香ばしさが美味しさに直結していた。
料理人の人が「町の中華より、下手したらこっちのほうが旨いかも」とコメントしたのもあながち大袈裟でもなく、本当に美味しかった。
価格は決して安くはない(ランチとして考えた場合)けど、この味でさらに1/2日分の野菜が食べられるのなら全然ありだなと思う。

がっつりの流れで、今回唯一の「丼物」にもチャレンジ。
ローソンの「海鮮かき揚げ丼」。

こちらも私的にはチョイスしない商品だし、番組を見た時に一品目(おすすめ第5位)で出てきて、「尖ったのを持ってきたなぁ~」という印象を持った。
結果も合格2不合格5で、おおよその予想通りといったところ。
なので今回の試食でも全然期待の持てない一品であった。

こちらは「まちかど厨房」限定の商品で、店内調理ということ。
具をかき混ぜながら揚げることで、衣を薄くして軽い食感に仕上げていたり、だしを効かせた醤油だれなど、商品に対する担当者のこだわりが語られていたが…。

率直な意見としては、まず店内調理である必要性が感じられなかった。
注文を受けてから調理→提供というならまだしも、つくって蓋をしておいておくなら、結局かき揚げが容器内の蒸気を吸ってしんなりするのだから。(私はそのしんなり加減が嫌なので、基本的に揚げ物系の丼物はコンビニでは買わない)

かき揚げにはエビなどの具材はしっかり入っていてボリュームはあるものの、しんなりした食感の悪さと、他のホットスナックと同じ油で揚げてるせいか風味の悪さが残念だった。
とはいえ、タレはかなり美味しかった。
熱々ゴハンに天かすのせてこのタレをかけたらまさに「悪魔の丼」完成だ。そのくらい美味しかった。
それだけにかき揚げの残念さはハンパないものがある。

(続続)