好きの力は圧倒的!

「豊田ホタルの里ミュージアム」に行って!

『好き!』を仕事にしている人の圧倒的なパワーを感じます。
まさに圧倒的です!圧倒されます!

なんせ、施設に展示されているものなどのほぼほぼ全てを、一人の学芸員さんが作成や管理・メンテナンスなどをしているとのこと。

私が「豊田ホタルの里ミュージアム」を初めて訪れたのは約8年前。
私が実家の庭で捕まえた「ニホンアカガエル」がこちらの施設に引き取られたことがきっかけだ。

余談だが…何故私が「ニホンアカガエル」を捕獲したかというと…
とある日の夕方前、母から「庭に金色のカエルがいるから来てー!」との電話がかかってきたので、面倒臭さを感じながらも、車で10分くらいの実家へ。

到着すると、庭で地面を見ながらウロウロキョロキョロしている母が。
まだ「金色のカエル」は捕獲できてないらしい。

庭は雑草がボウボウなうえ、日が沈みつつある夕刻。
そこそこ広い庭で、余裕で手のひらに乗るサイズのカエルを見つけるなんて不可能だと思っていた。
…けれど…!発見!
日が沈んでかなり暗くなった草むらの中に、ひときわ目立つ体色のカエルが一匹。

発見できたとなれば、次は捕獲。
いきなり素手でキャッチ!なんてことはできるわけもなく…かといって虫取り網などがあるわけでもなく。
取り出したるは庭作業用の「篩(ふるい)」。
それをカエルにかぶせ、隙間から手を入れてキャッチ!(アマガエルくらいの大きさなら触れるよ( ̄ー ̄)ニヤリ)

無事(?)捕獲したカエルを(なぜか持っていた)小さな虫かごに入れ、庭の草と水を入れた。
私は役目を果たして帰宅。

そしてその後…。

捕獲したカエルをどうするのかと思っていたら、どうやら「金色のカエルを見つけた!」と、テレビ局数社に電話をかけたようで、そのうちの一社が取材に来ることに。
その取材で、カエルの種類や希少性などの説明のために「ホタルの里ミュージアム」の学芸員さんが取材を受けることに。
そして取材後、カエルの飼育が困難と判断した母は、そのまま「ホタルの里ミュージアム」にカエルを寄贈することに。

…と、まぁ、こんな流れで、自分が捕獲したカエルに会いに行ったのが「ホタルの里ミュージアム」を訪れたきっかけだ。

訪問前は「ホタルの里ミュージアム」に対して、『どうせつまらない箱もの行政でしょ(-_-;)?』と、大して期待してない、というか否定的なイメージを持っていた(だから行ったことがなかった)。
けれど、実際に行ってみると、そのイメージは540度変わった。

工夫が凝らされた展示といい、山ほどある水槽のどれもが苔ひとつないほどに手入れが行き届いているところといい、学芸員さん自らがあらゆるところに調査や捕獲に赴いているところといい。
とにかくどこを見ても、好きな人にしかできない仕事っぷりでいっぱいだった。

そして更にすごいのが、約9年経った今も、その印象が全く薄れることなく継続されているということ。

今現在私は、「好き」なことを仕事にできてはいるけれど、それでも時に手を抜いたりサボったりしたくなる時もある(仕事以外にもやらなくてはいけないことが沢山あるからなのだが…)。
できるならもっと、「好き」に没頭して極めることができるような、そんな「好き」を仕事にできたらいいな~、と思う。
(それが今の仕事かどうかは、今んとこは未知数)

余談
テレビの取材にて、母がまるで自分で捕獲したような話しぶりだったことは、未だに納得いってない(´-`*)。